弁護士 横田 直哉(よこた・なおや)
白鳥法律事務所
〒330-0063
埼玉県浦和区高砂3-7-2 タニグチビル5階
TEL 048-822-8475
FAX 048-822-8476
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2000年 埼玉県立大宮高等学校 卒業
2004年 中央大学法学部国際企業関係法学科 卒業
2006年 立教大学大学院法務研究科 卒業
2009年 弁護士登録(岩手弁護士会)
2015年 埼玉弁護士会へ登録換え
2017年 白鳥法律事務所へ入所
日本弁護士連合会 司法制度調査会 委員
埼玉弁護士会 災害対策委員会 副委員長
横田弁護士は私が以前さいたま市のケアマネさんの会で発表を依頼された際、同じ日に
福祉の問題を法律家の視点からどう解決したら良いかの発表をされた弁護士さんになり
それ以来当社とお付き合い頂いております。
横田弁護士の発表では様々なケースを交えて丁寧にお話ししてくださり、ケアマネさん
からも質問が相次ぎ、全てに具体的な事例を織り交ぜながら丁寧にお答えされていました。
福祉と一言で言っても法律関連での相談は色々あります。
福祉関連の質問と言っても高齢者の生活にまつわる事柄全てになりますので、ケアマネさん
からの質問も非常に多岐にわたりました。
相続、遺言、贈与から後見申し立て、熟年離婚、借金の問題、不動産などの名義変更から
金銭トラブルまで一つ一つに丁寧に答えられていきます。
ケアマネさんも介護以外にも高齢者の生活全般を見ていらっしゃったりと大変だなと
思うと共に、ケアマネさんの質問全てに「そんな事あったら私もどうして良いかわからない!」
と思わせる難問、難題ばかりでした。
それら全ての事例に横田弁護士の回答はみんな「なるほど!」と思わせるものばかりでした。
改めて弁護士さんってやっぱりすごい!と思わざるを得ませんでした。
横田弁護士さんとは現在もお仕事を一緒にさせて頂いたりしております。
相談などがありましたら是非横田先生にご連絡して頂ければと思います!
「実家がゴミ屋敷になってしまった。」
「何度言っても親が片付けてくれない。」
「業者を呼ぼうと言っても、絶対に嫌だと言われてしまう。」
このようなご相談を、ご家族から数多くいただいています。
実は、高齢の親が片付けを拒否することは決して珍しいことではありません。私たちは10年以上にわたり、高齢者のゴミ屋敷や汚部屋の片付けに携わり、行政や地域包括支援センター、ケアマネジャーの方々と連携しながら、多くのご相談をお受けしてきました。
中には、「もう説得は無理です」と涙ながらにお話しされるご家族もいらっしゃいます。しかし、ご本人の気持ちに寄り添いながら順番を間違えなければ、状況が大きく改善することも少なくありません。
この記事では、高齢の親が片付けを拒否する理由や、説得する際に大切なこと、どうしても説得が難しい場合の最終手段について、実際の経験をもとにお話しいたします。
実家がゴミ屋敷になってしまうと、多くのご家庭で親子関係に亀裂が入ってしまいます。
「何で捨てられないの?」
「こんな部屋では危ないよ。」
「いい加減にしてよ!」
ご家族としては当然の気持ちです。しかし、ご本人からすると、
「勝手に物を捨てるな。」
「余計なお世話だ。」
「私は困っていない。」
という気持ちを抱えていることが少なくありません。
そして、親子だからこそ感情的になってしまい、話し合いが喧嘩になってしまうのです。
実は、私たちがご相談を受ける頃には、「もう何年も話をしていない」「片付けの話になると電話を切られてしまう」というケースも珍しくありません。
片付けの問題は、単に「部屋が汚れている」という問題ではなく、親子関係や高齢者の心理的な問題が深く関係しています。
物を捨てることが恐怖になっている
高齢になると、「いつか使うかもしれない」という気持ちが強くなることがあります。
・もったいない
・思い出がある
・また必要になるかもしれない
・二度と手に入らないかもしれない
私たちにとってはゴミに見える物でも、ご本人にとっては大切な財産である場合があります。
子供に迷惑をかけたくないという親心
意外かもしれませんが、
「子供に迷惑をかけたくない。」
という気持ちから片付けを拒否している方も少なくありません。
「迷惑をかけている」と言われることが辛く、「まだ大丈夫だ」と自分に言い聞かせている場合もあります。
身体機能の低下によって片付けられなくなっている
若い頃は当たり前にできていたことでも、
・掃除機をかける
・ゴミを運ぶ
・重い物を持つ
・ゴミ出しをする
といったことが、高齢になると非常に大変になります。
「片付けない」のではなく、「片付けられない」という場合も少なくありません。
認知機能の低下が影響している場合もあります
認知機能の低下によって、
ゴミの日が分からなくなる
同じ物を何度も購入する
片付けの順番が分からなくなる
などの症状が現れることがあります。
このような場合は、ご本人を責めても解決することはありません。医療や福祉との連携が必要になる場合もあります。
親が片付けてくれない場合にまず行うべき4つのこと
①怒ったり責めたりしない
一番やってはいけないことは、
「何で片付けないの!」
と責めてしまうことです。
片付けの話になると怒ってしまう方は少なくありません。まずは、ご本人の話を聞くことが大切です。
②一度に全て片付けようとしない
「今日全部捨てよう。」
これはほとんどの場合、失敗します。
まずは、
・玄関だけ
・廊下だけ
・トイレだけ
というように、小さな成功体験を積み重ねていくことが大切です。
③地域包括支援センターへ相談する
高齢者の問題は、ご家族だけで抱える必要はありません。
地域包括支援センターでは、
高齢者の生活相談
福祉サービスの紹介
ケアマネジャーとの連携
などの相談をすることができます。
④ケアマネジャーへ相談する
介護サービスをご利用されている場合は、まずケアマネジャーへ相談してみましょう。
第三者が間に入ることで、ご本人の気持ちが変化することも少なくありません。
実家がゴミ屋敷になった場合に絶対に避けたいこと
勝手に物を捨ててしまう
「留守の間に捨ててしまおう。」
これは絶対におすすめできません。
親子関係が悪化し、二度と部屋へ入れてもらえなくなってしまう場合があります。
強引に業者を呼んでしまう
ご本人が納得していない状態で片付けを始めることは、大きなトラブルになる可能性があります。
・親を追い詰めてしまう
・恥ずかしい
・情けない
・子供に怒られる
このような気持ちを抱えている方も少なくありません。
片付け以上に、ご本人の尊厳を守ることが大切です。
ゴミ屋敷や物が多く積み上がった部屋で、特に注意しなければならないのが、タバコの火による火災です。
今回、片付けのご依頼をいただいたお部屋では、ゴミや不用品を撤去した後、床一面から無数の黒い跡が現れました。
その正体は、タバコによってできた焦げ跡です。
室内には新聞紙や雑誌、衣類などの燃えやすい物が多く、ゴミの中からはタバコの吸い殻や燃えカスも多数見つかりました。
焦げ跡の上には可燃物が積み重なっており、少し状況が違えば火災が発生していた可能性もある、非常に危険な状態でした。
極端な例ではありますが、過去に当社が行ったタバコ屋敷の片付け風景の動画も併せて紹介しますので、宜しければご覧いただければと思います。
この記事では、実際の片付け現場の様子をもとに、ゴミ屋敷でタバコを吸う危険性や、火災を防ぐために早めに片付ける必要性についてご紹介します。
片付け作業を始めた当初、室内の床は大量のゴミや生活用品で覆われていました。
新聞紙や雑誌、衣類、空き容器などを一つずつ仕分けながら搬出していくと、ゴミの隙間からタバコの吸い殻や燃えカスが次々と出てきました。
さらに片付けを進め、床が見える状態になると、クッションフロアには大小さまざまな黒い焦げ跡が残されていました。
一か所や二か所ではありません。
床の広い範囲に焦げ跡が点在しており、それぞれの場所でタバコの火種が床に落ちていたことがうかがえます。
タバコの火が床に落ちた時点で消えていたとしても、その上に新聞紙や衣類などが重なれば、時間がたってから燃え広がるおそれがあります。
今回の現場では大きな火災には至っていませんでしたが、室内の状況を確認した際には、火事が起きていなかったことが不思議に思えるほど危険な状態でした。
物が整理された一般的な室内でも、タバコの火の不始末は火災の原因になります。
ゴミ屋敷の場合は、周囲に燃えやすい物が大量にあるため、通常の住宅よりも火災につながる危険性が高くなります。
新聞紙や衣類などの可燃物が多い
ゴミ屋敷には、新聞紙、雑誌、段ボール、衣類、ティッシュ、ビニール袋など、燃えやすい物が積み重なっていることがあります。
こうした物の近くにタバコの火種が落ちると、すぐに炎が上がらなくても、内部でくすぶり続ける可能性があります。
表面上は火が消えたように見えても、ゴミの奥で燃焼が進み、しばらくしてから火災になることも考えられます。
タバコの火種を見つけにくい
床が物で覆われていると、落としたタバコの火種がどこにあるのか確認できません。
火種を見失ったまま「消えただろう」と判断してしまうと、ゴミの隙間で燃え続ける危険があります。
特に、床に多くの焦げ跡が残っている場合は、これまでに何度も火種を落としていた可能性があります。
消火や避難が難しくなる
玄関や廊下、窓の周辺まで物が積み上がっていると、火災が発生した際に逃げ道を確保できないおそれがあります。
また、室内に物が多いほど、火元へ近づいて消火することも難しくなります。
小さな火であっても、周囲の可燃物に燃え移ると、一気に火が広がる可能性があります。
本人だけでなく、同じ建物に住む家族や近隣住民にも被害が及ぶため、早めの対応が必要です。
こんにちは。日本整理の高橋です。
私たちは、遺品整理・ゴミ屋敷の片付け・特殊清掃・ハウスクリーニングなどを専門に行っています。
ゴミ屋敷の片付けを行っている会社は全国に数多くあります。しかし実際には、「ゴミは運び出せるけれど、この作業は対応できません」と断られてしまうケースが少なくありません。
実際に、他社様から「この部分だけお願いできませんか」とご依頼をいただくことも珍しくないのです。
なぜ断られてしまうのでしょうか。
理由はとてもシンプルで、「現場の汚れが想像以上だから」です。
例えば、高齢者のお住まいでは、トイレが詰まったまま使用され続けてしまい、便器の中に排泄物が大量に溜まってしまっているケースがあります。
一般の方はもちろん、片付け業者の中にも「ここまでは対応できません」と判断する会社があります。
また、ゴミ屋敷では尿が入ったペットボトルが大量に見つかることも珍しくありません。
トイレが使えなくなった結果、やむを得ずペットボトルに排尿して生活していたというケースです。
このようなものは「回収できません」「処分はお客様でお願いします」と案内されることもあります。
さらに、電気が止まってしまった住宅では、冷蔵庫の中の食品が長期間放置され、強烈な臭いを放つ状態になっていることもあります。
生ゴミや腐敗した食品の処理を断る業者も少なくありません。
当社では、このような現場も日常的に対応しています。
もちろん、決して簡単な作業ではありません。
しかし、私たちは毎日のように様々な現場を経験しています。
そのため、「汚れているからできません」という発想はありません。
現場を確認し、「わかりました。対応いたします。」
そうお答えすることがほとんどです。
詰まったトイレの清掃、尿入りペットボトルの処理、腐敗した食品の撤去、そして徹底したクリーニングまで、一つひとつ丁寧に作業を進めていきます。
文章だけでは伝わりにくい部分もあると思います。
そこで、実際の現場で作業している様子をYouTubeで公開しています。
長年放置され、汚れ切ったトイレを徹底的に清掃し、ピカピカに仕上げる様子
ゴミ屋敷から大量に見つかった尿入りペットボトルを安全に処理する様子
実際の作業風景をご覧いただくことで、私たちがどのような現場にも真剣に向き合っていることを知っていただけると思います。
「実家がゴミ屋敷になってしまっていた…。」
近年、このようなご相談は決して珍しいものではありません。
高齢化が進む中で、一人暮らしの高齢者が身体機能の低下や認知症などをきっかけに、自宅をゴミ屋敷化させてしまうケースが全国的に増えています。
今回は、栃木市でご依頼いただいたゴミ屋敷片付けの実例をご紹介いたします。
同じようなお悩みを抱えている方、ご家族が遠方に住んでいて心配されている方の参考になれば幸いです。
7月の終わり頃、栃木市の地域包括支援センターの職員さんからお電話をいただきました。
「高齢男性が一人で暮らしている住宅がゴミ屋敷のような状態になってしまっています。一度現地を見ていただけませんか。」
早速現地へ向かうと、包括支援センターの職員さんと今回のご依頼者である息子さんがお待ちでした。
息子さんは40代後半くらいでしょうか。
スーツ姿で身なりもしっかりされていますが、その表情には疲れと不安が色濃く表れていました。
家に住んでいたのは70代後半のお父様。
奥様は10年以上前に他界され、現在は一人暮らしです。
若干認知症の症状が見られるようになっていましたが、以前は市役所職員として定年まで勤め上げた、とても真面目で責任感の強い方だったそうです。
息子さんは海外赴任中。
電話では定期的に連絡を取り合っていたそうですが、仕事の都合もあり約6年間帰省することができませんでした。
そして久しぶりに帰国し、実家の玄関を開けた瞬間、言葉を失ったそうです。
家の中は膝の高さまでゴミが積もっていた
玄関を開けると、床はまったく見えません。
新聞紙やチラシ、コンビニ弁当の容器、ペットボトル、スーパーで購入した食品。
冷蔵庫に入れられることなく室内へ放置された食品は腐敗し、強烈な臭いを放っていました。
その臭いにつられて大量のハエやゴキブリが発生しています。
さらに洗濯されずに積み重なった衣類。
文房具や日用品も散乱し、生活空間とゴミの境界が分からない状態でした。
和室では、黒く変色した毛布が何枚も重なり、その隣には枕代わりと思われる衣類の山。
寝床だけが人型にへこんでおり、その周囲には何匹ものゴキブリ。
よく見るとネズミの糞もあちこちに落ちていました。
衛生状態としてはかなり深刻な状況です。
今回印象的だったのは、2階がほとんど手つかずだったことです。
2階へ上がると、そこには普通の住宅がありました。
理由をお聞きすると、お父様は身体が思うように動かなくなり、階段を上ることがなくなったとのこと。
生活のすべてが1階だけで完結するようになり、ゴミ出しも次第に億劫になってしまったそうです。
ゴミ屋敷は一日でできるものではありません。
「少しだけ置いておこう。」
その積み重ねが数年続き、気が付けば自分ではどうすることもできなくなってしまうのです。
※この記事は、ご依頼者様の個人情報保護および安全確保のため、場所・時期・人物設定などに一部フェイクを加えております。しかし、内容の約90%は実際にあった出来事をもとに執筆しております。
こんにちは、日本整理の高橋です。
私たちは普段、不用品回収や遺品整理、生前整理、引越しのお手伝いなどを行っていますが、ごく稀に一般の方にはあまり知られていない特殊なご依頼をいただくことがあります。
今回ご紹介するのは、警察立会いのもとで行った片づけと引越しのお手伝いです。
ある日、栃木県内の福祉関係の行政機関から一本の電話が入りました。
担当者の方からは、
「事情があり詳しいことはまだお話しできませんが、とある女性宅の片づけと荷物の梱包をお願いできませんか。」という内容でした。
このような案件は年に1~2回ほどあります。
ご依頼元は市役所や福祉関係の施設であることがほとんどです。
担当者様からは住所も女性のお名前もお伝えできないと伝えられる。
これまで何度も同様の案件を経験しているため、私たちもある程度事情を察することができます。
おそらくDV(ドメスティック・バイオレンス)の被害者保護に関する案件だろう、と。
後日、担当者から概要だけ説明を受けました。
再婚相手から長期間にわたり暴力を受け、行政と警察の協力によってシェルターへ緊急保護されたとのことでした。
避難した時は逃げることが最優先だったため、着の身着のままで家を出てきたそうです。
生活用品も衣類も、大切な思い出の品もすべて自宅に残されたままでした。
現在も女性が暮らしていたアパートには家具や家電、生活用品がそのまま残っています。
今回のご依頼は、
・新居へ持っていく荷物と処分する荷物を仕分けること
・引越しする荷物を梱包すること
この2点でした。
荷物の運搬は女性の娘さん夫婦が担当されるため、私たちは梱包と仕分け作業を担当します。
ただし、その部屋は女性と加害者の男性が暮らしていた住まい。
男性が突然戻ってくる可能性も否定できないため、警察立会いのもとで作業を行ってほしいという依頼でした。
依頼者様を守るため、行政からは住所も氏名も教えてもらえません。
これは毎回同じです。
本当に作業直前になってようやく必要最低限の情報だけが共有されます。
お願いされた作業日の前日になり、ようやく現場住所の連絡が入りました。
栃木県内にあるマンションです。
それでも女性のお名前は最後まで伝えられませんでした。
「ここまで徹底するんだ。」
何度経験しても、被害者保護の重要性を改めて感じます。
高齢の両親を持つご家族から、トイレ清掃の依頼をいただくことがよくあります。
理由はさまざまです。
認知症が進んでしまったり、身体の自由が利かなくなったりして、親が信じられないほどトイレを汚してしまう。そして、家族だけではどうにも手が付けられない状態になってしまうのです。
普通のハウスクリーニング業者さんに相談しても断られてしまうことも少なくありません。
それも当然だと思います。
一般的なクリーニング業者さんの仕事は、定期清掃で綺麗な場所をさらに綺麗にしたり、そこまで汚れていないトイレを清掃したりすることです。
たまにSNSなどで「こんなに汚いところを綺麗にしました」という写真が賞賛されているのを見かけますが、正直なところ、「これで超汚いカテゴリになるのか」と思ってしまうこともあります。
それくらい、私たちが日常的に向き合っている現場は特殊なのです。
話を戻します。
私に依頼をくださるご家族は、皆さんとても不安そうな顔をしています。
家の中がウンチまみれになっていたり、トイレが汚物で詰まっていたりするのですから、それは当然です。
私が清掃をしている間、ご家族は別の部屋で待っていることがあります。
見てはいけないものを見ないように。
臭いを嗅がないように。
その光景は決して珍しいものではありません。
しかし、そのたびに私の脳裏にはある光景がフラッシュバックします。
苦い思い出。
辛い思い出。
それは私の父のことです。
私の父は66歳で亡くなりました。
今思えば、かなり若くして亡くなったと思います。
肝硬変から肝がんを患い、そのまま帰らぬ人となりました。
亡くなる3か月前からは入院生活となり、徐々に身体が動かなくなっていきました。
亡くなる3週間ほど前には車椅子生活となり、最後の2週間はベッドから起き上がることもできなくなってしまいました。
車椅子の頃は、私や妹が父をトイレへ連れて行き、ズボンを下ろして便座に座らせ、排泄を手伝っていました。
寝たきりになってからは、便意を催すたびにナースコールを押し、看護師さんに介助してもらうようになりました。
若い女性の看護師さんが父のズボンを下ろし、漏れてしまった排泄物を薄いゴム手袋越しに処理してくださる。
父は無言で介助を受けていました。
何もできなくなってしまった自分自身が辛かったのだと思います。
私はその姿を見ているのが辛かった。
看護師さんに申し訳ないと思いました。
そして同時に、「自分にはこんな仕事は絶対にできない」と思っていました。
そんな中、母が突然こう言い出しました。
「お父さんの最後は家で迎えてもらう。」
「お父さんは家が一番好きだった。」
母は一度言い出したら人の話を聞かない人です。
私と妹の反対は見事に押し切られました。
父が亡くなる前日。
すでに譫言しか話せなくなっていた父は、介護用の車両で自宅へ戻ってきました。
昼過ぎ、自宅に用意された介護ベッドへストレッチャーで移されます。
その瞬間から、父の排泄介助は母と妹、そして私が行うことになりました。
しかし、父がベッドへ寝かされると、母からいくつか買い物を頼まれました。
介護用品をほとんど準備していなかったため、それらを買いに行ってほしいというのです。
その時の私の気持ちは、「ホッとした」でした。
もちろん、買い物に行っている間は父の排泄介助をしなくて済むからです。
2時間ほどして帰宅すると、妹が少し疲れた顔で言いました。
「お父さんのおトイレ、なんとかできたよ。」
無理に笑顔を作っていたのを覚えています。
それを聞いた私は、また「ホッ」としてしまいました。
これでしばらくは介助をしなくて済む。
そんなことを考えてしまったのです。
しかし、結論から言えば、父はその後10時間もしないうちに亡くなりました。
妹が行った排泄介助が、父にとって最後のトイレでした。
今、私は仕事として高齢者の汚れたトイレを掃除しています。
ご家族は不安そうな顔をしながら別室で待っています。
「親なのに何もできなくて申し訳ない。」
「自分で掃除しなければならないのではないか。」
「こんな状態になるまで放置してしまった。」
そう思っている方もいるかもしれません。
もしそうだとしたら、その気持ちは痛いほどわかります。
私自身がまさにそうだったからです。
父の排泄介助をしなければならないとわかった時、私は不安でした。
嫌だと思いました。
汚いものには触りたくないと思いました。
父の性器を見ることにも抵抗がありました。
そして、妹が介助を終わらせてくれた時、私は「ホッ」としてしまった。
私は今でも、あの時の自分を責めることがあります。
もし自分が介助していたら。
もし逃げなかったら。
今も後悔しなくて済んだのではないか。
そう思うことがあります。
しかし長い年月が経ち、今は少し違う考え方もできるようになりました。
父の排泄介助をしてくださった若い看護師さんたちを、私は今でも心から尊敬しています。
嫌な顔ひとつせず、当たり前のように介助をしてくださった。
当時の私は「絶対に自分にはできない仕事だ」と思っていました。
そして今、私は人様の汚物を片付け、汚れたトイレを掃除する仕事をしています。
人生とは本当に不思議なものです。
トイレを磨いている時、ふと考えることがあります。
「今の自分なら父の介助もできただろうか。」
答えはわかりません。
しかし少なくとも、当時の私が感じていた恐怖や戸惑い、嫌悪感は決して特別なものではなかったと思います。
家族だからできるわけではありません。
親だからできるわけでもありません。
できないことは誰にでもあります。
だから私は、ご家族が申し訳なく思う必要はないと思っています。
無理に見たくないものを見る必要もありません。
無理をして心をすり減らす必要もありません。
できないことを、できる人に任せる。
それは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、大切な家族を守るための選択なのだと思います。
私は今でも父の排泄介助をしてくださった看護師さんたちに感謝しています。
そして尊敬しています。
だからこそ、私自身も誰かの役に立てるのであれば、汚れたトイレを掃除することにも意味があると思っています。
もし今、親の介護やトイレの汚れに悩み、「自分がやらなければならない」と苦しんでいる方がいるなら、どうか一人で抱え込まないでください。
できないことがあってもいい。
誰かに頼ってもいい。
私自身が父のことで悩み、後悔し、今でも答えを探し続けているからこそ、そう思います。
そして今、汚れたトイレを磨きながら、時々こう思うことがあります。
「今の自分なら父の排泄介助もできたかもしれない。」
その答えはもう確かめることはできません。
けれど、あの時できなかった自分がいたからこそ、今、目の前で困っているご家族の気持ちがわかる。
父が残してくれた最後の教えが、今の私の仕事につながっているのかもしれません。
文 (株)日本整理 取締役 高橋啓介
日本整理では、ゴミ屋敷片付け・水漏れ・特殊清掃・緊急対応に年中無休で対応しております。
栃木県小山市・宇都宮市・足利市など栃木県全域対応
夜間・即日対応も可能(※状況に応じて)
ご相談・見積り無料・秘密厳守
ゴミ屋敷にしてしまって誰にも言えない
水漏れや悪臭で住める状態じゃない
家賃を2重に払い続けている
明日までにどうにかしないといけない
いつも当社のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当社では、遺品整理やゴミ屋敷の片付け、ペット屋敷の片付け、特殊清掃などを中心に業務を行っております。その付帯業務の一つとして、猫の死骸回収・処分のご依頼にも対応しております。
毎年、気温が高くなる時期になると、一般の方が所有されている土地や敷地内(民地)で猫が亡くなっているケースが増えてまいります。特に夏場に近づくにつれて腐敗が進みやすくなり、強い臭いが発生することで初めて気付かれることも少なくありません。
実際に、6月に入ってから当社にも猫の死骸回収に関するご相談やご依頼が増えております。
回収場所はさまざまで、庭先や敷地内で亡くなっている場合もあれば、床下や天井裏など目につきにくい場所で亡くなっているケースもございます。回収作業の内容や作業環境によって作業方法や料金が異なるため、詳しい料金や作業内容につきましては、専用ページをご確認いただけますと幸いです。
なお、当社では日中に遺品整理やゴミ屋敷の片付け、特殊清掃などの現場作業を行っていることが多いため、猫の死骸回収につきましては夕方以降の対応となる場合がございます。しかしながら、悪臭や衛生面の問題もあるため、できる限りご依頼いただいた当日の対応を心掛けております。
「庭で猫が亡くなっている」「床下から臭いがする」「天井裏で動物が亡くなっているかもしれない」など、お困りの際はお気軽にご相談ください。
お電話でのご相談やお問い合わせも受け付けております。状況をお伺いしたうえで、できる限り迅速に対応させていただきます。
今後も地域の皆さまのお困りごとに寄り添い、安心してご依頼いただけるサービスを提供してまいります。
◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆
当社は家の中のお片付け、ゴミ屋敷片付け、遺品整理を埼玉県、茨城県、栃木県
群馬県、東京都を中心に行っております。
ご用命ありましたら、こちらまでお電話くださいませ。
また、お問い合わせフォームやメールからの連絡も受け付けております。
※この記事はご依頼者様よりブログ掲載の許可をいただいております。なお、個人情報保護の観点から、作業場所・時期・家族構成など一部の内容は実際とは変更して掲載しております。また、お部屋の写真は掲載NGとなっているため、記事内で使用している写真はすべてイメージ写真です。
今回のご依頼は、以前当社をご利用いただいたお客様からのご紹介でした。
「実は知人が困っていて、ぜひ相談に乗ってあげてほしい。」
ありがたいご縁に感謝しながら、お話を伺うことになりました。
ご依頼者様は60代の男性で、ご自身で会社を経営されている方です。
落ち着いた雰囲気の中にも、どこか複雑な表情をされていたのが印象に残っています。
今回ご相談いただいたのは、高層階にあるタワーマンションで暮らしていた男性の遺品整理でした。
ただ、一般的な遺品整理とは少し事情が異なります。
亡くなられた方とは、長年ちょっとした気持ちの行き違いから疎遠になってしまい、ほとんど連絡を取っていなかったそうです。
そして最近になって、ご自宅で倒れているところを発見され、そのまま病院で亡くなられたとのことでした。
「できるだけ目立たないようにお願いしたい」
お話を伺う中で、ご依頼者様が一番気にされていたのは、部屋の状態そのものよりも「周囲への配慮」でした。
「あんまり目立った作業はしてほしいくないんです。」
少し苦笑いしながら、
「ガテン系の作業服姿の方が大勢で慌ただしく出入りすると、どうしても目立ってしまいますからね。」と話してくださいました。
もちろん私たちも、そのお気持ちはよく理解できます。
タワーマンションは一般的な住宅とは異なり、多くの住民が共用部を利用します。
エントランスやエレベーター、内廊下などで作業の様子が目につきやすく、「何があったんだろう」と思われてしまうことも少なくありません。
だからこそ、今回は片付けだけではなく、「できるだけ普段の引っ越し作業のように見せること」も大切なご要望でした。
事前のお打ち合わせでは、作業内容だけではなく、搬出方法についても細かくご希望を伺いました。
・汚れが目立つ家具は軽くクリーニングしてから搬出してほしい
・生ゴミや腐敗した食品なども、いわゆる「ゴミを運び出している」ように見えないよう工夫してほしい
・お部屋がゴミ屋敷だったことは周囲へ伝えないでほしい
・万が一近隣住民から質問された場合は、ご依頼者様へ確認してから対応してほしい
・引っ越しや荷物の運搬をしているような雰囲気で作業してほしい
・買取できるものはできる限り査定してほしい
・貴金属や腕時計はご依頼者様が持ち帰るため、それ以外を査定してほしい
いずれも過去に経験があるものばかりでしたので対応としては特別問題はありませんでした。
お打ち合わせ後、コンシェルジュへご挨拶を済ませ、高層階のお部屋へ向かいました。
間取りは2LDK。
各部屋は8畳ほどあり、リビングはさらに広々としています。
しかし玄関を開けると、その広さを感じられないほど物が積み重なっていました。
足の踏み場は残されているものの、部屋の奥へ進むにつれてゴミや生活用品が高く積み上がっています。
物量としては2トントラック7〜8台分ほど。
決して少ない量ではありません。
生ゴミや食品も多く残されていましたが、高層階だからだと思う緒ですが害虫はコバエ程度で、ゴキブリなどの発生は見られませんでした。
今回は栃木県小山市にお住まいの40代男性より、ゴミ屋敷の片付けのご依頼をいただきました。
ご依頼のきっかけは、急遽決まった地方への転勤です。仕事の都合により短期間で引越しをしなければならなくなり、長年誰にも相談できなかった住環境の問題と向き合うことになったそうです。
男性が住まわれていたのは2DKのアパートでしたが、室内には大量の生活ゴミが堆積し、さらに約2,000本にも及ぶ尿入りペットボトルが保管されている状態でした。
「もう引っ越すので人目はあまり気になりません。できるだけ安い方法でお願いしたいです。」
(※実際にあった話ですが、個人情報保護の為、地名や設定などに若干フェイクをいれております。)
依頼者様は仕事が非常に忙しく、毎日帰宅時間も遅かったとのこと。
帰宅後はビールを飲み、そのまま疲れて動けなくなってしまう生活が続いていました。
本来、トイレは問題なく使用できる状態でした。しかし、次第にトイレへ行くことすら面倒に感じるようになり、空いたペットボトルへ排尿するようになったといいます。
依頼者様は当時を振り返り、
「はじめはいけないことをしている感覚はあったのですが、慣れとは怖いもので、慣れてしまうともうトイレに行く気にもならなくなってしまいまして……。」
最初は数本だったペットボトルも、年月の経過とともに増え続け、気が付けば数年で約2,000本もの尿入りペットボトルが室内に積み上がっていました。
室内は尿入りペットボトルだけではありませんでした。
コンビニの弁当容器や飲料容器、生活ゴミなどが各部屋に積み重なり、2DKの室内はゴミ屋敷の状態となっていました。
特に長期間保管された尿入りペットボトルからかなり尿漏れがあるようで、そこから発生する臭気が室内全体にアンモニア臭に加え、独特な臭いが広がっていました。
依頼者様も、
「赴任がなかったら、この生活をあと何年続けていたかわかりません。」と話されていました。
また、
「ペットボトルから尿が漏れ出したらどうしよう。」
「知り合いが突然来たらどうしよう。」
といった不安を常に抱えながら生活していたそうです。
問題意識は持ちながらも、一人ではどうすることもできず、時間だけが過ぎていったとのことでした。
※この記事はご依頼者様よりブログ掲載の許可をいただいております。個人情報保護のため、作業場所や時期、ご家族構成など一部の内容は実際とは変更しております。また、お部屋の写真は掲載許可をいただいていないため、記事内ではイメージ写真を使用しております。
今回ご紹介するのは、川口市内にある住宅供給公社管理の市営住宅で行った遺品整理の事例です。
ご依頼者様は、亡くなられた伯母様の遺品整理を進めるため、当社へお問い合わせくださいました。
最初にお電話をいただいた時、私は「住宅供給公社さんからのご紹介かな」と思いました。
というのも、当社は住宅供給公社の指定業者として、団地や公社住宅の片付けや原状回復に関わる作業を多く行っているからです。
実際、公社さんから直接ご依頼をいただくこともあれば、ご担当者様から「この業者さんなら安心ですよ」とご紹介いただくことも少なくありません。
ところが今回はホームページを見て問い合わせくださったとのことでした。
そうお聞きした時は、正直とても嬉しかったことを覚えています。
数ある業者の中から当社を見つけてくださり、ご連絡いただけたことは本当にありがたいご縁でした。
伯母様は80代後半。
体調を崩され、約半月ほど入院された後、お亡くなりになったそうです。
生涯独身でお子様もいらっしゃらなかったため、ご親族が遺品整理を行うことになりました。
最初はご家族だけで片付けようと考えられていたそうです。
しかし、お部屋は5階。
エレベーターはあるものの、大量の荷物を何度も運び出すことを考えると、とてもご家族だけで対応できる量ではありませんでした。
そこで専門業者へ依頼しようと決断され、当社へご相談くださいました。
現地へ伺うと、お部屋はいわゆる「高齢者のゴミ屋敷」と呼ばれる状態でした。
ただ、物を無造作に捨て続けたという印象ではありません。
ゴミ袋へきちんとまとめられたものが、そのまま部屋の中に積み重なっています。
玄関近くには、資源回収袋へ入れられた新聞紙や雑誌が大量に置かれていました。
高齢になると新聞紙や雑誌は想像以上の重量になります。
「今度出そう。」
そう思っているうちに運べなくなり、少しずつ家の中へ溜まってしまうケースは決して珍しくありません。
足の踏み場は何とか残されていますが、お風呂場やベランダまで荷物でいっぱいです。
2DKのお部屋でしたが、物量は2トントラックで5〜6台分ほど。
収納スペースが多い団地だったこともあり、想像以上の量となっていました。