【タワーマンションのゴミ屋敷片付け・遺品整理事例】高層階だからこそ求められる「周囲への配慮」と丁寧な搬出作業|さいたま市

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※この記事はご依頼者様よりブログ掲載の許可をいただいております。なお、個人情報保護の観点から、作業場所・時期・家族構成など一部の内容は実際とは変更して掲載しております。また、お部屋の写真は掲載NGとなっているため、記事内で使用している写真はすべてイメージ写真です。

昔のお客様からいただいた一本のお電話

今回のご依頼は、以前当社をご利用いただいたお客様からのご紹介でした。

 

「実は知人が困っていて、ぜひ相談に乗ってあげてほしい。」

 

ありがたいご縁に感謝しながら、お話を伺うことになりました。

 

ご依頼者様は60代の男性で、ご自身で会社を経営されている方です。

 

落ち着いた雰囲気の中にも、どこか複雑な表情をされていたのが印象に残っています。

 

今回ご相談いただいたのは、高層階にあるタワーマンションで暮らしていた男性の遺品整理でした。

 

ただ、一般的な遺品整理とは少し事情が異なります。

 

亡くなられた方とは、長年ちょっとした気持ちの行き違いから疎遠になってしまい、ほとんど連絡を取っていなかったそうです。

 

そして最近になって、ご自宅で倒れているところを発見され、そのまま病院で亡くなられたとのことでした。

 

「できるだけ目立たないようにお願いしたい」

 

お話を伺う中で、ご依頼者様が一番気にされていたのは、部屋の状態そのものよりも「周囲への配慮」でした。

 

「あんまり目立った作業はしてほしいくないんです。」

 

少し苦笑いしながら、

 

「ガテン系の作業服姿の方が大勢で慌ただしく出入りすると、どうしても目立ってしまいますからね。」と話してくださいました。

 

もちろん私たちも、そのお気持ちはよく理解できます。

 

タワーマンションは一般的な住宅とは異なり、多くの住民が共用部を利用します。

 

エントランスやエレベーター、内廊下などで作業の様子が目につきやすく、「何があったんだろう」と思われてしまうことも少なくありません。

 

だからこそ、今回は片付けだけではなく、「できるだけ普段の引っ越し作業のように見せること」も大切なご要望でした。

 

 

ご依頼者様からいただいたご要望

事前のお打ち合わせでは、作業内容だけではなく、搬出方法についても細かくご希望を伺いました。

 

・汚れが目立つ家具は軽くクリーニングしてから搬出してほしい

・生ゴミや腐敗した食品なども、いわゆる「ゴミを運び出している」ように見えないよう工夫してほしい

・お部屋がゴミ屋敷だったことは周囲へ伝えないでほしい

・万が一近隣住民から質問された場合は、ご依頼者様へ確認してから対応してほしい

・引っ越しや荷物の運搬をしているような雰囲気で作業してほしい

・買取できるものはできる限り査定してほしい

・貴金属や腕時計はご依頼者様が持ち帰るため、それ以外を査定してほしい

 

いずれも過去に経験があるものばかりでしたので対応としては特別問題はありませんでした。

 

 

タワーマンション高層階での現場確認

お打ち合わせ後、コンシェルジュへご挨拶を済ませ、高層階のお部屋へ向かいました。

 

間取りは2LDK。

 

各部屋は8畳ほどあり、リビングはさらに広々としています。

 

しかし玄関を開けると、その広さを感じられないほど物が積み重なっていました。

 

足の踏み場は残されているものの、部屋の奥へ進むにつれてゴミや生活用品が高く積み上がっています。

 

物量としては2トントラック7〜8台分ほど。

 

決して少ない量ではありません。

 

生ゴミや食品も多く残されていましたが、高層階だからだと思う緒ですが害虫はコバエ程度で、ゴキブリなどの発生は見られませんでした。

 

思い出の品と買取品

室内には価値のある品も数多く残されていました。

 

置物、オーディオ機器、書籍、大量のCDやDVD、状態の良い家電製品。

これらは一つひとつ査定し、買取させていただくことになりました。

 

腕時計については、ご依頼者様ご自身がお持ち帰りになるとのことでしたので、片付け中に見つかったものは専用のケースへ保管し、お渡しすることにしました。

 

遺品整理では、「処分すること」だけが仕事ではありません。

 

故人が大切にしていたもの、ご家族にとって思い出のあるものを見落とさないことも、私たちの大切な役目です。

 

タワーマンションならではの搬出ルール

今回の現場では、管理規約に従って搬出方法も細かく確認しました。

 

コンシェルジュの方と打ち合わせを行い、

 

・養生が必要な範囲

・エレベーター内の養生方法

・ガムテープの貼り方

・使用できるエレベーター

などを確認します。

 

マンションによっては養生方法にも細かな決まりがあります。

 

今回は自動ドアからエレベーター内まで養生を行い、高層階側の廊下は不要とのことでした。

養生テープもべたべたたくさん張るのではなく、小さくテープをちぎりながら養生シートを固定していくという珍しいやりかたです。

 

また作業用エレベーターはなく、車いす対応エレベーターを使用するようご指示をいただきました。

 

こうしたルールを守ることも、マンションで作業するうえでは非常に重要です。

 

 

周囲に配慮した搬出方法

作業当日は、ゴミ袋をそのまま運び出すことはしませんでした。

 

ゴミ袋は大型の収納ボックスへ入れて搬出。

 

段ボールへ詰められるものはできるだけ段ボールへ。

 

家具も汚れを軽く拭き取ったりホコリを落とし、「ゴミ屋敷」や「汚れた屋内」から搬出されたという印象を与えないよう工夫します。

 

エレベーターでは住民の方を優先し、できるだけ同乗を避けるよう配慮しました。

 

結果として、作業期間中に住民の方と言葉を交わすことはほぼありませんでした。

 

軽く会釈を交わす程度で、静かに作業を終えることができました。

 

 

作業後はクリーニングまで実施

すべての搬出作業が終わった後は、お部屋全体のクリーニングを行いました。

 

当社の作業した後日に工務店による内装工事が予定されていたため、

 

「工事の方が気持ちよく作業できる程度には綺麗にしていただけると助かります。汚れが残っていても気にしないので、気合を入れて綺麗にする必要はないです。」というご要望でした。

 

床や水回り、キッチンなどを中心に清掃を行い、元ゴミ屋敷っぽさがなくなる状態まで綺麗にして作業完了となりました。

 

タワーマンションの遺品整理は「片付け」だけではありません

今回改めて感じたのは、タワーマンションでの遺品整理は、単純に物を片付ける仕事ではないということです。

 

管理規約への対応。

 

共用部への配慮。

 

住民の方への気遣い。

 

ご依頼者様のプライバシーを守ること。

 

そのすべてを大切にしながら、作業していく必要があります。

 

私たちは、どの現場でも「できるだけ目立たず、できるだけ丁寧に」を心掛けています。

 

しかしタワーマンションでの作業は、戸建住宅や一般的なマンションとは異なる知識や経験が求められるのかなと思います。

 

管理規約の確認や養生、搬出経路の確保、住民の方への配慮など、事前準備が作業品質を大きく左右します。

 

当社では、ゴミ屋敷の片付けや遺品整理はもちろん、タワーマンション特有のルールや環境にも配慮しながら作業を行っています。

 

「できるだけ周囲に知られたくない。」

「買取できるものはしっかり査定してほしい。」

「管理組合やコンシェルジュとのやり取りも相談したい。」

 

そのようなお悩みに今回無事に応えられたのではないかと思っております。

 

 

 

文  (株)日本整理 高橋啓介

 

 

 

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