父親の遺体と2週間過ごした女性と凄まじいゴミ屋敷

※意図的に一部フェイクを混ぜて書かせて頂いております。

※ここに出てくる市町村は実際の市町村とは異なります。

 

父親の遺体と2週間過ごした女性と凄まじいゴミ屋敷|孤独死|孤立死|

今回の依頼人になる女性と初めてお会いしたのは2016年の初夏でした。

 

お世話になっている老人ホームの居宅ケアマネさんから電話がなり、話を聞くと近所からクレームがあり、とある男性宅の庭の草刈りと大きな木の剪定、小さな木は伐採して欲しいとの話でした。

 

 電話だけだと状況が伝わらない為、ともかくお庭をみせて頂く為、すぐに現場に駆け付けるとすでにケアマネさんと市役所の職員さんが待ってくださっていました。

 

庭を見ると確かにジャングル状態のお庭。

 

通りにも棘のある枝や草が大量に飛び出ている状態でした。

 

男性と娘さんの二人暮らしで、男性の奥様が亡くなられてから二人とも家の中に引きこもりがちになってしまい、家の中も庭以上にひどい状態になっているハズとの話しでした。

 

「ハズ」というのは、居宅のケアマネさんが訪れても、市役所の福祉課の職員さんが訪問しても庭にある門から中に入れて貰えず中を伺うことが出来なかったからです。

 

しかも、ご近所からはいつも悪臭が漂うとのクレームも来ていて、市役所の職員さんも対応していたものの強制する権限もなく途方にくれていたとの事でした。

 

 

依頼人の男性は家から出てきてくれず、その日はお見積り書を作成しケアマネさんへ郵送。

 

ケアマネさんがお見積り書を男性に届けてくれました。

 

そしてすぐに作業のGOサイン。ご家族が家から出てこなくても作業は行って欲しいとのことでした。

 

 

作業当日、案の定男性も娘さんも出てきてくれません。作業自体は3人で昼過ぎに終了。

 

遠くの電柱の陰から作業現場を心配そうに伺う女性がいたのですが、のちにこの方が娘さんと分かりました。

 

一言も挨拶を交わすことが出来ませんでしたが、この翌年に大掛かりなお片付けになる依頼者になる女性でした。

 

 

 

終了時刻に合わせて市役所さんとケアマネさんが来て下さり、呼び鈴を何回も押し20分ほどたちついに男性が出てきてくださいました。

 

歩くのもやっとの衰えた体で、お風呂も入っていないのかともかく悪臭が漂います。

 

爪ものび放題で全て茶色になった指の爪が平均4cmはあるかと思えるくらいでした。

 

男性は市役所の職員さんとケアマネさんと震える声でわずかに言葉を交わすとよろけながら自転車にまたがり、ふらつきながらも駅方面に向かっていきました。

 

 

その時でした。

 

ケアマネさんと職員さんが「今、あのお父さんカギ閉め忘れていったでしょ!悪いけれど、日本整理さん、家の中見てきてくれませんか?酷い状態になっているのは間違いないので・・・・。

おそらくゴミ屋敷になっているはずです。」と耳元でささやきました。

 

 

本当は余り良いことではないとは思いつつも、カメラを手に家の中に入る事にしました。

 

 

玄関を開けると、呼び鈴を押してもすぐに出てこない理由が体が弱っているだけではないのがすぐに判明しました。

 

玄関からあふれんとする程のゴミというゴミ。食べかす、コンビニの空ケース、空き缶、空き瓶、ありとあらゆるものが散らばっており、まともに歩くことさえできない状況。

 

また、悪臭がひどく大量の小ハエやゴキブリがゴミの隙間に逃げ込む音があちらこちらから聞こえてきます。

 

ひざ丈まで積もったゴミをかき分け、台所に向かうと途中にトイレがあり、トイレの中も全てゴミが高く積もっています。

 

当然便器は見えない。

 

台所までゴミを踏みしめ進むと、もうそこは腰の高さを超える量のゴミが溜まっていました。

 

 

そこからリビングに向かうと、さらにゴミの量は増え胸のあたりくらいまではあったかと思います。リビングの中央には窪みがあり、はおそらく男性か娘さんのどちらかが眠っていると思われる黒か茶色に変色した布団が置いてありました。

 

その奥はゴミがすでに身長の高さを超えています。

 

 

やっとの思いでリビングを抜け出し、2階に上がる階段に向かいましたが、階段というよりはゴミの急斜面といった感じで登ることも一苦労な状態。体が弱っているここの住人の男性ではまず登れないのでリビングは男性の寝室であろうことが分かりました。

 

階段の途中でカメラで2階の様子を撮影し戻る事にしましたが、1階以上のひどさであることは容易に想像できました。

 

 

やっとの思いで家から出て中の様子を伝えると「やっぱり!そうだったんだ!何とかしないと・・・・」とケアマネさんと職員さんが顔を見合わせました。

 

しかし、市役所としても強制力もなく、出来ることは相談に乗ったり、助言をしたりすることくらいで、本人が片づける気になったら連絡しますと伝えられその日は終わりました。

 

 

それから約一年がたち、新しい担当者の職員さんから連絡があり至急片付けの見積もりを取ってほしいとの連絡がきました。

 

現場に到着して少しすると市役所の新しい職員さんと社会福祉協議会の職員さんも一緒の二人がこられました。

 

 

   ⇒ ②へ続く

 

 

 

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