「家の外から異臭が漂ってくるので庭を調べてみたら猫が死んでいた!」なんて話はもちろん無いほうが良いに決まっています。
しかしながら、月に数件は必ず小動物の死骸に関してご相談のお電話を頂いております。
よくあるパターンが、①異臭がした、②放っておいた、③異臭が強くなってきた、④臭いをたどっていくと犬猫が死んでいたというものになります。
ちょっと面倒なものになると、床下で死んでいて発見がとても遅れてしまった、ハトネットなどに絡まっていて取れないというものになります。
やはり、誰しもが死骸の片付けなど気の進むものではありませんし、腐敗が進んでいると非常につらい作業になります。
なんとか、片付けた後も強い悪臭が残ってしまったり、汚れをふき取るのもかなりの勇気が必要になってきてしまいます。
当社は数多くの孤独死の現場をこなしてきた知識や経験を活かし、犬や猫の死骸の処理を代行させて頂きます。
相談だけでも結構ですので、当社へご連絡頂ければと思います。
ご依頼簡単!
たったの3ステップでお片付け完了致します。
動物1匹あたりで15,000円~(16,500円~税込み)となります。
※動物の死骸回収のみで簡易クリーニングや消毒、体液が付着したものの処分費などは含まれておりません。
※出張は上記金額にプラス2,000円~となります。
※高速道路を使用する場合は高速料金実費のご負担をお願い致します。
※一般的な家猫程度の大きさに限ります。
この料金には簡単な消毒作業、簡易のクリーニング費用が含まれておりません。
簡易クリーニングなどは別途お見積りとなります。
また、別途料金が発生する要件として以下の事柄がありますのでご注意くださいませ。
あまり気持ちの良い話ではありませんが、ご確認して頂くと誤解などを回避することが出来るかと思います。
※料金の詳細についてブログ記事を書かせて頂きました。
宜しければ併せてご覧ください。
猫の死骸だけ処分というご要望や、猫の死骸処分+アルファだけをお求めの方向けとなります。
◆消臭作業、しっかりとしたクリーニングを行う場合に関しては現場スタッフに申し出て頂ければ、その場でお見積りさせて頂きます。
消臭作業は当社が通常孤独死現場で使用しております薬剤を散布させて頂きますが、一度のみの散布となり、完全に臭いを取る事は出来ません。
一度、クリーニングを行い、消臭剤散布であとは自然に臭いが消えるのを待つことが一番経済的かと思います。
◆腐敗の度合い、大きさによっても料金が変動致します。
※死骸をつかんだ時に手足や胴体がもげたりし作業が困難になってしまったり、簡易であっても作業自体が大変になってしまう為。
また、作業自体も死骸が大きければ大きいほど困難となります。
◆死骸の体液などが付着してしまったものを処分する場合などは現場スタッフに申し出てください。
物量などにより処分費のお見積りをさせて頂きます。
※木箱の中で死んでいた、ネットに絡まっていたなど、死骸と同時に不要品の処分を依頼されるお客様は比較的多いです。
私は今まで数えようと思えば数えられるけれども、数えるのも大変なので数える事を
やめてしまったくらいには動物の死骸の片付けをやってきました。
殆どは庭先で死んでいたというのが殆どです。
庭先という事は地面だ。
つまり歩み寄ればそこに死骸はあり、乱暴に言ってしまえば死骸を袋詰めすればそれで
作業は終了する。
次に多いのは床下で死んでしまった動物の死骸回収。
これは体が大きい私、一言で言えば太った私としては若干狭苦しい場所に体を押し込めて
しばしの難儀を我慢すれば何とかなる。
しかし、断トツで最難関は何かというと天井裏の死骸回収である。
この「天井裏から異臭がするので何とかして欲しい!」という問合せは年に数回は必ず
問合せがある。
何が難しいかと言うと、天井裏は柱と梁がいく筋も交わっており、身軽な方でも移動は
簡単ではないだろう。
また、歩く場所は柱の上のみであり、間違って一歩でも足を踏み外せば天井を踏み抜いて
下に転げ落ちる事は間違いない。
なにしろ、天井の板は通常わずか4mmしかない薄い木の板である。
子供だって天井の板に乗れば確実に踏み抜くぐらい薄い板だ。
そもそも天井は歩くために作られていない。
そのような天井で残念ながら死んでしまう動物がそこそこいる。
天井裏の死骸回収で一番こまるのはどこに死骸があるか分からないときだ。
「ここらへんで異臭がします。。。。」とお客様から伝えられてお風呂場や押入れ
にある点検口(天井への出入口)から天井裏を見渡しても、悪臭はするものの
猫の死骸がどうしても見つからない。
死骸が目視できる場合は天井を外したり、直接取りに行ったりすることが出来るが
死骸の場所が分からないまま闇雲に家中を穴だらけにすることなどできない。
探しに天井裏をはい回ることもあるが、柱の上から足を滑らせた瞬間にお客様宅の
天井を踏み抜いて居間に落下することは免れない。
また、壁と壁の隙間に携帯など落としてしまったら拾い出すことなどほぼ不可能
に近い・・・・。
死骸確認はかなり怖い作業なのだ!
因みに天井裏の動物が死んでしまう最も多い理由。
それは、
なぜ猫などの動物が天井裏に閉じ込められてしまうのか疑問に思うかと思う。
しかし、現実として天井裏の死骸回収では天井裏に閉じ込められて逃げられなく
なり、そこで水も食料もなく餓死した猫を今までそこそこ見てきた。
猫が天井裏に出没するようになり、気味が悪いので出入口の穴を塞いでしまった
というのが原因だ。
餓死するまでに鳴き声が続いたとか何らかの反応はあったと思うが、そこは
あえてお客様に伺ったことはない。。。。
他にも新築の家を建築中に野良猫がちょくちょく家の中に入りこんでおり、
建築が進む中で誰からも気が付かれることなく天井裏に閉じ込められてしまった
という話もあった。
その時は新築の家で悪臭がするとのことで建築会社が調べたところ屋根裏に猫の
腐乱死体があり、当社に連絡がきた。
また、過去にあった依頼の一つはアパートの住人が家の中で20数匹の猫を飼育、
猫が天井裏を歩いて隣の家の屋根裏に出没するということがあった。
今回の依頼は当社ホームページのお問合せ欄よりメールを頂きました。
いつもの通り、若干のフェイクを加えつつ今回あった内容をお伝えしよう
と思います。
それでは宜しくお願い致します。
今回の内容は冷蔵庫内に保管された猫の死骸を取り出し、供養して
火葬するために箱詰めして欲しいというものでした。
そこでは、大切にしていた飼い猫が急に死んでしまい飼い主の男性は
どうして良いか分からず、気持ちが混乱されたまま冷蔵庫に猫を入れて
しまったとのことでした。
数か月して男性は落ち着きを取り戻し、猫をなんとか供養して、その後
ちゃんと火葬してあげたいと思ったそうです。
そして猫を入れて数か月した冷蔵庫の中を恐る恐る開けるとそこからは
大量のハエが飛び出し、目に飛び込んできたのは原型をとどめない程に
腐敗してしまった猫だったとの事でした。
あまりもの惨状に男性は冷蔵庫の扉をすぐにしめ、どうしてよいか
悩んだ末にホームページから当社を探し当て連絡をしてこられました。
場所は東京都内のマンションでした。
私も今まで数百匹の猫や犬、鳥などの死骸を扱ってきましたが、冷蔵庫の中に入っている
猫を扱うのは初めての事でした。
原型をとどめないと聞いていたので、冷蔵庫を開けた瞬間にどろどろになった猫の体液
などが漏れ出すのではないか、その場合どうしたらよいかなどと思いを巡らせていました。
久喜市であった午前中の現場を終わらせ、高速道路にのり都心へ向かう。
祝日ということもあり、比較的すいている道路をはしり予定時間前に現場に到着。
お客様も一刻でも早く何とかしたいとのことだったので快く予定時間前での作業開始を
了解してくださいました。
初めてお会いするお客様は優しそうな雰囲気をもった男性。
現場の状況確認でお話をしている間も何度も猫に悪い事をした、人としてどうかしていた
とつぶやかれておりました。
今回の依頼は2つでした。
1つ目は猫を冷蔵庫から取り出し、臭いが漏れないようビニール袋にいれお客様に
引き渡すこと。
そして2つ目は猫が入っていた冷蔵庫の処分になります。
部屋に案内されると冷蔵庫はすぐ目の前にありました。
お客様はその場にいることは辛くなってしまうので、作業が終わったら連絡を
くださいとのことで現場を離れられました。
冷蔵庫の扉はガムテープで扉があかないようにされていました。
テープを外し、軽く冷蔵庫の扉を開ける。
ハエがたくさん飛び出したり、体液が流れ出したらすぐに扉を閉めるつもりでした。
しかし、コバエが数匹飛び出した程度でハエは特に大量発生しておらず、また
原型をとどめて居ないとの話でしたが、猫は原型をとどめておりました。
ただ、猫はお腹がパンパンに膨れ上がっており、明らかにお腹にたくさんのガスが
溜まっていることは明白でした。
一度冷蔵庫を閉め、作業準備に取り掛かります。
猫を入れる段ボールをつくり、冷蔵庫回りに布をしきます。
猫を取り出す為の大き目の袋を作り、防臭効果の強いマスクを着用し再度扉を開ける。
お腹が破裂して体液が飛び散らぬよう細心の注意を払い、猫の死骸を袋に被せる。
猛烈な悪臭だが猫や冷蔵庫に顔を近づけなければ作業は出来ない。
出来る限り呼吸をゆっくり整えながら猫を袋に入れた。
猫を冷蔵庫から取り出し、そのままだと悪臭が強すぎるので3重の袋詰めにする。
最後に布にくるんで更にビニール袋に入れる。
これで臭いは当分の間は漏れてこないはずだ。。。。
猫を抱き上げ、段ボールに詰める。。。。ちゃんと供養されて天国に行けますように。。。
まだ、作業は続く。
冷蔵庫の中は猫の死骸からでた体液がかなりあり、それらをすべて拭き取ります。
冷蔵庫搬出中や運搬中に液体が漏れ出し、通路やトラックを汚す可能性があるからだ。
丁寧に拭き取ったら、冷蔵庫を持ち上げマンションの外に搬出する。
そして床を拭き終わり、お客様へ連絡した。
『今回の現場はちょっと状態が悪いので気を付けて見積りをしてきてください。』
『亡くなられたのはちょうど半年ほど前の11月くらいとのことです。』
死後半年近くがたっているとのことで、かなり状況が悪いことが想像できた。
連絡を受けた時は私は別の現場にいたが同じさいたま市で作業していたこともあり、
すぐに現場に向かう事にした。
あまり詳しくは言えませんが、当社はとある大手管理会社の指名業者であり共通の
合鍵を渡されているので見積り依頼を受けた場合、あとは現場に向かうだけになる。
この管理会社からは月に2~3回は孤独死関連のお仕事を頂いており、仕事の合間を
ぬって見積りに行く。
現場が込み合っている際は夜中に一人で現場確認しに行くこともあり、昔は背中に寒気
を感じながら現場扉の鍵を回したものである。
※今回の管理会社さまの現場は写真利用を禁止されておりますので写真はありません。
今では扉の前で寒気を感じることはなくなりましたが、必ず手を合わせるようにしている。
それだけで、何となく気が休まるのだ。
扉を開け、中に入る。
防臭効果の強いマスクをしていても、いつもの孤独死特有の臭いが鼻をつく。
男性の孤独死で散らかり気味の部屋の奥、リビングとして使用されていた部屋の床に人間の
形をした黒い模様が見える。
近づきもう一度手を合わせた。
人間の形をした黒いシミからは太い幾筋もの黒い体液が台所まで伸びている。
確かに相当発見が遅れたのだろう。
暖かくなってから悪臭が漏れて発見が遅れたのかもしれない。
亡くなられた状況や発見時の様子は基本伝えられることがないので想像するしかない。
遺体の体液で汚れているのはリビングと台所の一部だけでした。
しかし、孤独死の死臭にまじって別の悪臭もする。
良く見てみるとベッドからトイレまで黒っぽい汚れが多数みえる。
排便が間に合わず床を便で汚してしまったのでしょう。
これは、高齢福祉関係のお仕事が多い当社としては見慣れた光景ではある。
トイレの扉を開けるとさらに汚れており、一般の方では直視できないレベルで排泄物で
汚されていた。
その他の部屋は若干散らかっている程度で物量もそんなに多くは無く、トラック2台
あれば十分片付くであろう量でした。
会社に帰ってから遺品整理から孤独死部分の特殊作業までの一連のお見積りを作成。
管理会社に見積書をメールで送信、翌日には発注書が届いた。
スケジュールを調整してスタッフと現場いりする。
いつもの通り、導線を確保しながら残置物を仕分け、そして搬出していく。
この作業をした時はまだそれほど暑くない5月半ばなので汗っかきの私もさほど汗を
かかずに済む。
あらかた片付けがおわり、ご遺体があった部屋の作業にとりかかる。
この部屋でのメイン作業は私が行う。
気持ち的にスタッフさんにやらせるのは申し訳ない気分になってしまうからだ。
防護服で全身を覆い、ゴム手袋をはめて遺体の体液で汚れた残地物を一つ一つ
掴んで袋に入れていく。
強い防臭効果のあるマスクを突き抜けて悪臭を感じる。
マスクなしではとても作業にならないだろう。
手袋越しにも人間の体液が固まった強いヌメリを感じる。
今では慣れてしまったが、初期のころはこの作業を辛く思ったこともある。
汚染された部分を含む全ての残置物を取り除くと、特殊清掃と言われる消臭作業
に取り掛かることになる。
春が来て、夏が近づいてきました。
暖かくなり、山に行く人も、海に潮干狩りに行く人も増えてきました。
同じく、暖かくなると増える依頼がいくつかあります。
それが、この猫の死骸回収の依頼となります。
よく言われるのが次のようなものとなります。
●気が付いたら異臭がしていて猫らしい動物の死骸が軒下にある
●気持ち悪くて見る事も出来ないがともかく異臭がすごい。何か死んでいる・・・
●市役所に電話したが私有地ということで対応してもらえない
「市役所では対応できません」と言われましたという方の声も多いです。
そうなのです。
市役所が動物の死骸の回収をするのは基本、道路や市が管理や所有する土地の中にあるものだけで、私有地と呼ばれる人の庭先や会社の敷地内での出来事には市役所は一切ノータッチとなります。
冬場は寒くてすぐに腐敗しなかったり、そのままミイラ化してしまったりするのかもしれませんが、夏となると死後たった2~3日で腐り始め、かなりの腐敗臭がすることになります。
今まで数多くの猫死骸回収を行ってきましたが、猫が死んでいる場所の多くは次の通りで、一目にすぐ着くような場所で死んでいることはおおくありません。
●床下
●倉庫の奥
●排水溝の中
●天井裏
●植木の奥
その為、気が付くときの多くは強い腐敗臭や大量のハエによって分かることが殆どです。
猫ちゃんや小動物もウジ塗れになっていると可哀そうです。
ご自身での処分が精神的にきつくて無理な場合は当社が対応致しますので、ぜひ状況が酷くなりすぎる前にご連絡くださいませ。
連絡先は 070-1536-1229 となります。
ご依頼ありましたら是非お問合せくださいませ。
私(高橋)にしたら見慣れた光景も人によっては絶望的に映ることもある。
私はそんな現場を多くこなしてきました。
今回の現場も私にとっては見慣れた光景でしたが、作業後にお客様に伺ってみると、絶望感しか感じることが出来なかったそうです。
それでは今回も若干のフェイクを加えつつ、今回請け負ったお仕事をお話していきたいと思います。
また、今回はトイレのクリーニングにフォーカスしてお話していきたいと思います。
今回は高橋がブログ担当させて頂きます。
※ご家族からは家の中の写真や動画の使用許可を得ており、またフェイクを加えた上でブログに掲載することも許可を得ております。
※家の外回りの写真使用は許可されておりません。
寒さが和らぎ、ようやく暖かい日が増えてきたころに「市役所から紹介されました」と、女性から連絡がありました。
緊張からか多少震えた声で、ご実家がゴミ屋敷になっており、また庭木が伸び放題で、庭も不用品が溜まっているので何とかして欲しいと連絡がありました。
その中でも特に言われたのが、「トイレが非常に汚れておりましてなんとかして欲しい」との依頼でした。
話を伺うと、問合せをしてくださった女性は現在ゴミ屋敷になった実家に住まわれる父親の娘さんとのことでした。
お父様は昔はしっかりとした方だったそうなのですが、高齢になり約20年前より生活が急変し乱れ始めたとの事でした。
娘様は既に結婚され頻繁には実家に戻れないようになり、戻るたびに家の中がゴミで散乱していくようになり、今ではもはや一般人では手を出すことが出来ないレベルにまでなってしまったとのことでした。
そこで何度か片付けの業者を呼び見積りをとったものの、お父様からは「お金の無駄、そんなところにお金を使うなら別の事にまわせ」と怒られ結局片付けが出来なかったとの事でした。
福祉職員さんと何年にもわたる説得の上で、ようやくお父様は片付けを「無償なら」という条件で飲むことになりました。
そこで、今回は娘様からの依頼で当社のスタッフはあくまでも行政から派遣されたお手伝いボランティアで一切の費用は発生しないという設定で現場確認から作業までを行う事になりました。
※実際には有償で作業しております。
当社のホームページやブログを定期的にチェックされている方ならご存じかと思いますが、当社のお仕事の多くは福祉関係の事務所さんや施設さんから頂いているものとなります。
そして高齢者の方々は体の動きが鈍くなったりして中にはおトイレを満足に済ますことも出来なくなるような方もいらっしゃったりします。
そして、酷くなるとトイレが間に合わず床にウンチやオシッコが垂れ流されるようになり、トイレも通常では考えられないくらいにまで汚れに汚れることも珍しくありません。
当社はそういった世間一般的に言う「問題ある」お宅のお片付けや清掃などを数多くこなしてきました。
今回はそういったケースのお話をしていこうかと思います。
今回はご依頼者様からのご厚意で現場で撮影した写真や動画をウェッブ上で公開し利用してもよいとの許可を頂きましたので、動画や写真を掲載しながらお話しようと考えております。
しかしながら、いわゆる「汚い」写真や動画が多いので閲覧注意であることを予めご了解の上でご視聴して頂ければと考えております。
それではどうぞ!
電話口で若い男性が「父がなくなってしまい、神奈川県から来たものの家の中の惨状がひどすぎてお願いしたいのですが・・・・」と、途方に暮れたような声で開口一番伝えてきたのはこの言葉でした。
聞いてみると、家の中はゴミ屋敷状態となっているが、ともかく酷いのはトイレとのこと。
もはや、言葉でどう表現してよいか分からないほどで困り果てているとのことでした。
一つ一つ丁寧に確認していくと、汲み取り式トイレ(いわゆるボットン便所)とトイレの周囲が完全に汚物で汚染されてしまっているとのことでした。
曰く、汚物(ウンチ)がトイレ全体を覆っており、もはや汚すぎてどうすることも出来ない状態なのだそうだ。
当社は洋式のトイレではたっぷり縁のあたりまで溜まった便を取り除き、ぴかぴかに磨きあげたりする経験はあるのですが、正直和式トイレでは初めての経験でした。
とにもかくにも、トイレの状態を確認しないことには話も前にすすまない。
お客様とはお見積りの日時を決め、現場を確認することにした。
現場に到着するとすでにお客様が待ってくださっていました。
「酷い状況で申し訳ありません、靴のままおあがりください。」
「大丈夫ですよ。慣れておりますので気にしないでください。」と、いつもの予定通りともいえるやり取りを行い家の中に入る。
家の中は確かにゴミ屋敷と言える状況ではあるものの、当社からしたら下の中のレベル。
はっきり言って全く大したことない。 また悪臭はするが強くはない。
ところがトイレ付近で状況が一変した。
トイレ2メートルくらい前から床に大便が張り付き、その先に見えるトイレはティッシュや大便が降り積もっており一般の方であれば見る事も出来ないような状況でした。
お久しぶりです。
久しぶりのブログになってしまいましたが、今回は自殺現場のお話をしてみようと思います。
みなさん、自殺現場って入ったことありますか?
たぶんないですよね。
自死された方のお身内でさえ見たことない人多いのではないでしょうか?
なぜならは警察はご遺族が部屋に入るのをとめるからです。
そう、現場が悲惨過ぎてご家族が見たら精神的に強いショックを受けてしまう可能性もあるのです。
当社が入った自殺現場で壮絶でなかった現場は一つたりともありませんでした。
例外なく自死された方は手首をカットしたあと、薬物をオーバードーズしたあと、苦しみに苦しみぬき、そして亡くなられます。
よく「早く死にて~!」とか、「自殺したい!」など冗談でも言っている方もおりますが、仮に現場の壮絶さをみたら、二度とそのようなことは言わなくなるのではないかと思います。
それでは、今回も事実にちょっといつもより多めのフェイクを加えながら9割がたは真実に基づく話をしていきたいと思います。
それではどうぞ。
東京の郊外にある現場のアパートに到着すると依頼者であるご遺族がすでに私たちを待っていた。
皆、重苦しい表情をしており事務的な挨拶や手続きの話以外はほとんど口を開くことも無ない。
孤独死や事故、自殺などで突然身内が亡くなられた場合は常にこの重苦しい空気が場を支配する。
「家の中、血まみれですよ・・・、血の海なのでびっくりしますよ・・・。必ず。」亡くなられた方の父親と思われる方が口を開いた。
事前の電話やメールでのやり取りで、亡くなられたのは若い女性で、死因はリストカットということは聞いていた。
「大丈夫です。何度も経験しておりますので。」
ウソではない。
実際当社は何度も家の中に血液がまかれたような家の片付けを行ってきた。
ほとんどは大動脈瘤破裂のようで吐血された現場だった。
ただし、事前に聞いていたがリストカットによる自殺の現場は初めてだった。
大動脈瘤破裂による吐血はせいぜい血だまりといっても座布団5~6枚分くらいなものだ。
自殺によるものがどれ程のものかは想像がつかなかった。
父親の数歩あとを歩きながら玄関までたどり着く。
玄関先では特に変わった臭いはしなかった。
扉の前でご遺族は「それではお願い致します。私たちは近くの喫茶店で待っていますので。」と、現場から立ちさっていった。
入室前に手を合わせた。
これ一つである程度心が落ち着く。
ドアノブを回し、家の中に入る。
一気に強烈な血液の臭いがして一瞬息が詰まる。
そこで目にしたものは台所から奥の部屋へ床や壁に一面に広がる血の海の地獄だった。
今まで何度も血でまみれた現場を見たことはあるが、余りにも悲惨な光景に今までの経験がなかったかのごとく現場で戦慄を覚えた。
人間とはこんなにも血液が体の中にあるのかという位、床が見える場所は全てと言ってよいほど、完全に血でまみれていた。
床以外もベッドも机もあらゆるものが血でまみれている。
そして現場に入ってすぐに分かる情報がいくつかある。
一つ目は 死後2日以内であること、
二つ目は 亡くなられてから最低でも半日以上してから救急が来たこと、
三つ目は 非常に苦しみぬいた上で息絶えたということ。
なぜ分かるのかというと、いわゆる血液の臭いだけで孤独死の臭いがしなかったからだ。
当時は暑い日が続いていたので3日もすれば孤独死の独特の臭いがし始めるが、それがなかった。
そして、床は一面血の海であったが、第三者の足跡がなかった。
血はすぐに固まり始めるが、大量の血は数時間してもゼリー状になっており、半日以上は経過しないとちゃんと固まらないという。※お医者さんに確認してます。
血液が固まり、家の中に救急隊が靴のまま入っても足跡が残らない時間帯・・・つまり亡くなられてから救急隊などが現場に入ったと考えるのが妥当だ。
また、家の中の床という床に大量の血があるのだが、それは床の上に倒れ苦しみに苦しみもがきにもがいた跡に間違いがなかった。
もがいた形跡が家の全てにあり、一か所に他とは完全に異なる血だまりがある。
そこで息絶えたのでしょう・・・。
暖かくなると草木も伸び、虫も増え、街に繰りだす人も増え、そして動物の死骸の回収依頼も増えてきます。
当社は昔から猫をはじめとする小動物の死骸の回収業務を行ってきました。
しかし、実はありそうでなかったカラスの死骸のお片付けは今回がはじめてでした。
カラスなんてそこいらにたくさんいるし普通にありそうな話なんですけれど・・・・。
では、いつもの通りちょっとフェイクをまじえつつ今回はカラスの死骸のお片付けのお話をしてみようと思います。
ちなみに猫や犬やら鳥の小動物の死骸のお片付けの依頼はこちらからお願い致しますね!
スーパーの店員さんという女性からの連絡でした。
死んだカラスがスーパーの入口の屋根にひっかかった状態で死んでいるので至急処分して欲しいとの事でした。
聞くところによると、買い物に来たお客様が最初に気が付いて店員さんへ伝えたとの事。
高いところに引っかかっているし、スーパーの店員さんは店長さんも含めて全員が女性で高いところは登れないし、気持ち悪くてとてもカラスの死骸などさわれないとの事でした。
鳥の死骸回収といえば、いままではハトでした。
定番のハト死骸案件は「鳩ネットにひっかかって死んだハトを何とかしてほしい!」というものでした。
これらの依頼は団地や一軒家にお住いのご家族さんからや、ビルを管理している不動産管理会社さんからの依頼が多かったです。
他にもスズメやツバメといった本当に小さなものでもやはり苦手な人は苦手で見る事すら出来ないとおっしゃる方も多いです。
知合いの便利屋さんなどは夏になるとゴキブリ一匹の為に何度も呼ばれると言っていました。
誰もが同じですが、苦手なものは苦手なのです。
しかし、なぜ今までカラスの死骸回収依頼はなかったのでしょう・・・・?
カラスなんてハトより大きいので死臭も強いと思うし、見た目もハトより悪いし・・・・。
不思議です。
昔から年に1度くらいこんな話が出てきたりします。
外国のゴミ屋敷ってまだ誰も見たことはないのですが、誰かが知ったような口ぶりで「海外のゴミ屋敷は日本のゴミ屋敷と比べ物にならないほど酷いらしい!」などと話だしたりして、見てもない外国の話に花を咲かせたりする場面に出くわしたりすることがあります。
良し悪しはともかく部分的に海外のものを過大評価したり、部分的に過小評価したりする雰囲気ってのはまだ普通にあるので、そんな時は「そーなんですか」と当りさわりのない曖昧な返事をすることに決めています。
もちろん画像検索やYouTubeなどでそれらしきものは見ることは出来るのです。
しかし、どこの誰もが(私も含めて)ちょっとはショッキングなメディアをだして人の目をひこうとするものなので、一部の画像をもって全体を評価するのもどうかなって思ったりします。
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さて今回の話は私としては初めてとなる外国人のゴミ屋敷のお片付けの話となります。
実際には現場は受注できず、当社が片付けたわけではありません。
しかし、ショッキングな現場と記憶に残る人間関係のお陰で、見積りだけだったにも関わらず強く印象にのこる現場となりました。
サンプル数が「1」ではあるのですが、もしかしたら外国のゴミ屋敷はこんな感じなのか!という認識を植え付けるには十分なくらいの汚れ具合ではありました。
いつもの通り設定はいくつも変えてあり、フェイクを加えての話となります。
それではどうぞ!
群馬県には太田市と大泉町というブラジル人が多く住む地域があります。
多くが中南米から出稼ぎにきた労働者や昔ブラジルに渡った日系人の帰国者であったりします。
街中を車で走らせるとブラジル人向けの教会や食材店、ブラジル料理店などを見かけることができたりと、国際的な雰囲気を若干感じることが出来る地域となります。
そこの地域で今回の依頼人とあうことになりました。
場所は館林市のとある平屋一戸建ての住宅。
市役所からの依頼でそこにある家財を全て撤去、作業後に身内の女性が立会い室内の最終チェックをしていただくことになっていました。
作業終了の少し前にその女性は現場に到着しました。
長髪の黒髪で身なりは非常にきっちりしたキャリアウーマン風。
端的に言って美人でした。
この女性が今回の外国人ゴミ屋敷片付けの依頼人となる人でした。
女性に部屋を案内し、全ての家財が撤去したことを見せる。
問題なくOKを頂き普通ならその場で別れ、当社の作業は全て終了するはずでした。
わたしが作業用資材をトラックに詰め込み帰る準備を始めると女性から声をかけられました。
「一般の方の家も片付けてくれたりするのでしょうか?」
「もちろんですよ!喜んで!」と私。
「そこ私の外国人の友だちの家でここの近くなのです。社員寮の中なのですがちょっと汚れているんです。」女性が続けた。
おずおずとしている女性に当社がゴミ屋敷などいくらでもやっているので問題ない旨伝えるとちょっと安心した顔になった。
その場で住所とお見積りに伺う日時を調整し、女性と別れた。
社員寮と聞いていた現場に到着すると、そこは廃業したカラオケボックスの跡地でした。
現在そこを改造して外国人用の社員寮にしているようでした。
ちょとおっかなびっくりしながら近くに行き、誰かいないか声をかけると中から幾人かの中南米出身と思われる男性が出てきてびっくり。
日本語を話せる人がいないかを日本語で尋ねると中から白人の小太りの中年男性が出てきて流暢な日本語で受け答えをしてくれた。
「中の片付けの件ね。社長が困っているから早くやるように言われている。今彼くるからちょっと待っていて」と伝えられた。
聞くと中南米出身者専用の寮とのことでした。
道理で中から出てくる人が全員外国人ということに納得がいった。
待つこと数分、一台の軽自動車が寮の駐車場に入ってきた。
先日会った女性が運転し、助手席にはTシャツ姿の肌の浅黒い男性が座っている。
すぐに女性は出てきて挨拶してくれた。
「先日はありがとうございました。彼がわたしの友達で、彼の部屋の片付けの見積りを取って欲しいのです。」
遅れて車から出てきた男性は背が高く、ラフないで立ち。
エキゾチックな顔立ちをした、まぁイケメンとでも言うのでしょうか・・・?
私たちの目の前に無表情で現れたかと思うと突然取り出したタバコに火をつけた。
「ちょっとあなた何タバコ吸ってるの! No! No! ダメって!」と男の手を取りタバコを取り上げようと女性はするが男性に振り払われる。
ちょっと見で、「友達同士」の関係ではないことは分かった。
当社には見積りを依頼するご本人が死んでから身内に迷惑をかけないよう事前に見積りを取って欲しいという依頼が年に1~2回はあったりします。
中には孤独死して腐敗したご自身を想像されて涙声でどうしたらよいか尋ねてこられるケースもありました。
年に1~2回の問合せですから、数年間での総数でいっても問合せの回数はたかが知れています。
たかが知れている回数なので、お見積りに伺ったり、涙声の高齢者には親切に受け答えしてきたつもりです。
当社への問合せは数件でも、同様の悩みを抱えている高齢者は結構多いのでしょうね・・・とぼんやりと考えておりました。
問合せをくださったのは、とある埼玉県内のUR管理事務所(以下、UR)の責任者をされている女性からでした。
内容は「団地内に独居の高齢者が多くおり、身寄りのない方も多い。彼等・彼女等はご自身が亡くなった後の事を心配されている。どうしたらよいか分からないので可能であれば打合せをさせて欲しい」とのことでした。
そこの団地は当社が何度も遺品整理などの家財処分でお邪魔させて頂いているところ。
すぐに日程に調整をつけ、お伺いすることにした。
今までさんざん関東圏内の団地に行き、URで駐車スペースの件でお邪魔させて頂いたりしてきましたが、会議室に案内されるのは今回が初めてでした。
まずはじめに私が当社の会社がどのような活動をしているかを5分程度で案内し、本題に移った。
先にも触れましたが、団地には独居の高齢者が多くなってきており、ある種の相談が高齢者から飛躍的に増えてきているとの事でした。
最近特に孤独死や孤立死、遺品整理の話題がテレビや新聞などのメディアを賑わせるようになっており、当事者である高齢者の関心も高くなったのでしょう。
不安に思われる方の為に見回りや相談などにのっているが、団地内は広くて見回りに限界はあるし、人員も少なく相談にのるのも時間の余裕がないとのことでした。
また、亡くなった後の資産をどうすれば良いのかが分からず、少額であろうとせっかく築いた財産の行方を心配されていたりと
その為、当社が高齢者見守りのノウハウを持っていないか、もしくは何か一緒に考えて頂けないかということでした。