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【自殺と孤独死】死後2週間の現場と特殊清掃|さいたま市で借金苦の末に亡くなった女性

2025年 8月 10日 日

呼び方の見つからない現場

自殺現場.........それも、発見が遅れ、腐敗が進んだ状況を、私はどう呼べばいいのか。

ときどき迷う事があります。


孤独死という言葉では、何かが足りない。単に「自殺現場」とだけ表現してしまえば、その後にある現実も、重さも伝わらないような気がしてしまいます。

 

いまだにしっくりとするような、納得のいくような言葉が見つからないでいます。

 

 

それが自殺され、日数がたって発見された現場になります。

 

 

 

当社では、こうした現場で特殊清掃を行っていたりします。


詳しくは孤独死特殊清掃のご案内をご覧いただければと思います。

 

 

 

今回の作業は、実は当社が法人化する前の10年以上も昔に行ったものをフェイクを加えつつ思い出しながら書いてみたいと思います。

 

タイトルにはSEO対策でさいたま市内とは記載しておりますが、実際の場所とは異なります。

 

フェイクを若干多めに交えつつも、現場の雰囲気と作業の一部始終はほぼ事実に基づいて書いております。

 

一本の電話

きっかけは一本の電話だった。


受話器越しの声は女性のもの。亡くなった方のお母さまだった。

 

「娘が自殺しちゃったのよ。近所からクレームが来ているので何とかして欲しいの。借金して、それで自殺しちゃったみたいなの。」

 

あまりに淡々とした口調に、最初は他人のことを話しているのかと思った。


しかし会話を重ねるうちに、警察から「部屋には入らないほうがいい」「現場は見ないほうがいい」と強く言われていたことがわかった。きっと現実を受け止めきれておらず、話し方がどこか他所事のようになってしまっているのかもしれない。

 

 

亡くなったのは30代後半の女性。

 

死因は自殺で、処方薬を大量に服用して命を絶たれていた。

 

発見までに約2週間──その間、遺体は腐敗が進み、部屋には強烈な臭いが充満していた。

 

 

現場に漂う気配

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【特殊清掃】最短2日で孤独死臭の90%除去できます。その後数日で完全消臭【花輪式完全消臭】

2025年 8月 06日 水

孤独死という非常に辛く、突然の出来事。


ご家族としては戸惑いや悲しみの中で対応を迫られることが多く、「何から手をつけたらいいのか分からない」と感じておられる方がほとんどです。

 

私たちはそんなご家族の気持ちに寄り添いながら、できる限り早く・確実に孤独死現場の特殊清掃を行うことを大切にしています。

 


 

ご近所の方が「表には出さない」本音

孤独死が発見されるきっかけの多くは、「異臭による通報」です。


そのため、すでに警察やご家族に連絡が入った段階で、近隣住民の方が臭気に気づいていることがほとんどです。

 

もちろん、亡くなられた方やご家族に対して、あからさまに嫌な顔をする方は滅多にいません。


皆さん、気を使って静かに見守ってくださいます。

ですが........


実際のところは「早くなんとかしてほしい」と感じているご近所の方がほとんどなのです。


とくにマンションなどの集合住宅では、臭いが共用部分に広がってしまうこともあるため、放置すれば住環境に大きな影響を与えかねません。

 


 

最短2日で作業完了も可能|花輪式完全消臭の強み

当社では、最短2日で90%以上の臭気除去を行う特殊清掃が可能です。


このスピード対応を実現しているのが、「花輪式消臭技術」という特許取得済みの消臭剤を用いた技術です。

※この技術は一般社団法人全花輪式完全消臭連盟という団体のものであり、ご興味ある方はここをクリックしてください。

 

作業の流れはざっくりとこんな感じです。

(※ワンルームまたは同等の条件が前提)

 

<1日目:家財撤去>
・ご遺族様のご指定があれば、必要なものを仕分けしてお渡しします
・残りの家財は迅速にすべて撤去します

・消臭クリーニング開始

・オゾン生成器による消臭

一日目の作業で7割がたは臭気の除去は可能です。

 

<2日目:特殊清掃・消臭>
・体液や臭気を含んだ壁紙や床材の必要部分を撤去
・消臭クリーニング
・強力な消臭剤「シューカットドムス」の散布
・
オゾン生成器による消臭

 

このような工程により、90%以上の臭気を除去することが可能です。


その後数日間かけて、残り10%の腐敗臭を徐々に消臭していきます。

 


 

消臭の落とし穴|共用部分に臭気が広がるケース

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ゴミ屋敷の水漏れ被害と排泄物の混入<夜間緊急対応で守ったお客様の明日>|栃木県小山市の特殊清掃|栃木市|壬生町|野木町|佐野市|足利市

2025年 7月 29日 火
ゴミ屋敷|夜中|水漏れ|水害|小山市|栃木市|壬生町|野木町|佐野市|足利市

こんにちは。

 

日本整理の髙橋です。


当社は遺品整理やゴミ屋敷片付け、孤独死現場の特殊清掃などを行う専門の片付け業者です。

 

6月のある夕方、仕事を終えて会社を出た午後6時.....
一本の電話が、私たちのスマートフォンに鳴り響きました。

 

 

 

■ 「今からでもお願いできますか…?」か細い声に秘められたSOS

電話の相手は、40代とおぼしき女性。


「今からでも見積り、お願いできますか…?」と、遠慮がちに、しかし切実な様子で語られました。

 

状況をお聞きすると、栃木県小山市(※個人情報保護のため地名は変更しています)にあるアパート1階のお部屋が、長年放置されたゴミ屋敷状態で、さらに水漏れ被害も起きているとのこと。

 

 

現場が近かったため、私(高橋)と尾上の二名で、急きょ見積もりに向かうことにしました。

 

 

 

■ 急増する「今すぐ片づけてほしい」というご相談

不安|恐怖|心配|さいたま市|上尾市|川越市|

実はここ数年、


「急きょ見せなければならなくなった」


「今すぐ来てほしい」といったご依頼が増えています。

 

この日のお客様も例外ではなく、
「明日の朝9時半に大家さんが点検に来ることになった」という緊急事態でした。

 

しかも原因は、2階の壁から水が漏れており、その真下に住むご本人の部屋に水が降ってきているとのこと。


「でも家の中がゴミだらけで、とても見せられない…」


この状況に、どうしていいかわからず2年が経ってしまったといいます。

 

 

 

■ 懐中電灯とスマホだけの暗闇の現場確認

現地に到着後、お客様と目立たない場所で合流。

 

 

涙ぐみながら「どうしてよいか分からない」と訴えるお客様。


とりあえず、玄関からお風呂前までの導線だけでも片づけてほしいとのことでした。

 

 

電気は2年前から止められており、懐中電灯とスマホの明かりだけを頼りに室内を確認。


扉を開けた瞬間、強烈なカビの臭いが襲いかかります。

 

 

 

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高齢男性の孤独死現場の特殊清掃|上尾市近郊マンションでの壮絶な現場事例

2025年 7月 22日 火
孤独死|孤立死|特殊清掃|消臭|完全消臭|上尾市|桶川市|伊奈町|蓮田市|桶川市|北本市|鴻巣市|

こんにちは。

 

孤独死や遺品整理、特殊清掃を行う専門業者の(株)日本整理の髙橋です。


今回は、上尾市近郊のマンションで発生した孤独死に伴う特殊清掃のご依頼についてご紹介します。

 

 

近年、孤独死は決して珍しいものではなくなりつつあります。

 

特に高齢者の一人暮らしが増える中で、こうした悲しい現場が年々増加しています。

 

この記事では、実際の現場で起こった出来事をもとに、特殊清掃の重要性と対応の流れをお伝えいたします。

 

もしくは当社の孤独死の特殊清掃ページを確認されたいのであればここをクリックして頂ければと思います。

 

■ 通報のきっかけは“強烈な悪臭”――マンション全体に広がった異変

現場は、上尾市近辺にあるマンションの4階でした。


お亡くなりになっていたのは70代の男性で、一人暮らし。

 

連日の猛暑の中、死後わずか1週間ほどで腐敗が急速に進行し、室内から発生した悪臭が1階のエントランスまで届いてしまうほどに。

 

悪臭に気付いたマンションの住人から通報が入り、室内でご遺体が発見されました。

 

■ 息子さんからのご連絡――“父の部屋がゴミ屋敷になっていたなんて…”

当社にご依頼くださったのは、故人のご子息でした。


「数年ぶりに父の住まいに来てみたら、あまりにもひどい状態で……」と、大きなショックを受けておられました。

 

お見積もりのため現地に伺うと、エントランス付近ではすでに臭いは軽減していたものの、玄関前ではガムテープで塞がれていた隙間からわずかに異臭が漏れ出していました。

 

管理人の方の応急処置だったようです。

 

 

1枚、また1枚とガムテープを剥がしていくたびに、室内から漏れる臭気はどんどん強まり、玄関ドアを開けた瞬間、強烈な「孤独死臭」**が一気に押し寄せてきました。

 

※孤独死関連の当社ページに行かれる場合はここをクリックお願いいたします。

 

■ 想像を超える現場の実態――“人が住むには過酷すぎる部屋”

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DV被害女性への生活用品寄付支援―緊急保護から自立の一歩を支える現場から

2025年 7月 20日 日

年に一度、あるいは二度ほど、社会福祉協議会(社協)から「お願いできないでしょうか」と電話が入ります。

 

多くを語られるわけではありませんが、そのトーンから緊急性が感じ取れます。

 

内容はおおよそ決まっています。

 

「DV被害を受けた女性が着の身着のまま保護され、新しい住まいに移るが、生活用品が一切ない」というケースです。

 

これまでに15件以上、こうした方々に家財を寄付してきました。

 

冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、扇風機など、基本的な家電類は倉庫に常備しており、すぐに対応可能です。

 

しかし、話を聞くと、家電だけでなく、食器や鍋、フライパン、調理道具、洗剤、ティッシュ、トイレットペーパーなどの日用品も一切ないということがほとんどです。

 

そうした事態を想定し、普段からある程度の備蓄をしています。今回は、社協から要請された家電一式に加え、食器、調理器具、体重計、掃除機、消耗品類まで一通りを揃えることができました。

 

寄付については、物品自体はすべて無償で提供しています。搬送についてのみ、1階への設置であれば実費として3,300円の運搬費のみをいただいています。それ以外の費用は一切いただいておりません。

 

社協との連絡では詳細を深く語られないまま、「察してください」といった雰囲気で話が進むことも多いですが、その背景には支援を必要とする方のプライバシーや安全があることを理解しています。

 

だからこそ、こちらも「察しました」とだけ答え、すぐに準備を進めます。

 

 

搬入当日、現地で支援を受けた女性から「本当に助かります」と深く感謝の言葉をいただくこともあり、そのたびにこの活動の意義を再確認させられます。

 

こうした支援は頻繁ではありません。しかし、いつ依頼があっても対応できるよう、今後も備えを続けていくつもりです。

 

DV被害を受けた方が安心して新しい生活を始められるよう、私たちができる形で寄り添っていければと思います。

 

また、同様の寄付をご依頼されたい方は当社への連絡をしてくださるようお願いいたします。

※過去に貧困を装いながら転売目的で問い合わせてきた業者がおり、基本は市役所福祉課さん、社会福祉協議会、地域包括支援センター経由からの依頼のみ受付しております。

 

 

文 高橋啓介

 

当社の会社案内はこちら↓からダウンロードしてくださいませ

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(株)日本整理 会社案内(パンフレット)
当社は遺品整理や空き家片付け、ゴミ屋敷片付け、孤独死(在宅死)などの特殊清掃など片付け・清掃など全般を行っております。また、片付けに付随する樹木の伐採・除草作業、ハウスクリーニング、引越しなども行っております。宜しければ当社の会社案内をご覧くださいませ!
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  当社は家の中のお片付け、ゴミ屋敷片付け、遺品整理を埼玉県、茨城県、栃木県

  群馬県、東京都を中心に行っております。

 

 ご用命ありましたら、こちらまでお電話くださいませ。

 

 また、お問い合わせフォームやメールからの連絡も受け付けております。 

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団地の一室で見つかったへその緒の供養(臍の緒)|久喜市|加須市|羽生市|小山市|太田市|上尾市

2025年 7月 17日 木
供養|へその緒|臍の緒|魂抜き|遺品整理|家財処分|片付け|久喜市|幸手市|さいたま市|蓮田市|栃木市

こんにちは、高橋です。

 

春の訪れを感じる3月下旬、地元の地域包括支援センターからのご紹介で、埼玉県久喜市の団地にお住まいだった方の遺品整理のご依頼をいただきました。

 

ご依頼主は北海道在住の60代の女性。かつてお母様が暮らしていた団地の4階のお部屋の整理でした。

 

「必要なものはすべて取り出しました。あとはすべて処分してください。」

 

 

そうお伝えいただいていました。仏壇や位牌などはすでに地元のお寺でご供養を済ませておられ、供養が必要なものは特にないとのことでした。

 

 

荷物の山と向き合う中で

事前に団地の管理事務所と打合せを行い、車止めのポールを外して団地敷地内に入る。

 

エレベーター無しの階段を上がり、お客様が取り付けてくださったキーボックスからカギを取り出し、ドアをあける。

 

 

お部屋に入ると、かなりの量のお荷物。

 

 

長年の生活の積み重ねが感じられる空間でした。作業は2日半かかりました。

 

いわゆる普通の遺品整理であり、4階からの荷物を降ろしたり、また4階に上るという事以外はとくに大変な作業はない。

 

順調に作業を続け桐の箪笥の整理を始めた。

 

桐の箪笥の中に丁寧にしまわれた大量の着物類。

 

丁寧に一つひとつ確認しながら片付けていくと、その引き出しの奥から、ふと目に留まった小さな包みがありました。

 

包みを開けてみると、そこには 二つの桐でできた箱があり、その中にはへその緒 が入っていました。

捨てるにはしのびない、想いのかたまり

ご依頼時には「お人形やお写真はそのまま処分して大丈夫」とお聞きしていましたが、さすがにへその緒をそのまま処分することには躊躇がありました。

 

そこでお客様に確認を取ったところ、「それはなんとか供養してほしい」とのお返事をいただきました。

 

北海道ではどこのお寺に持っていけばよいか分からず、当社のお付き合いのあるお寺で良いとのことでした。

 

へその緒は、親と子をつなぐ命の象徴とも言われています。きっとお母様が大切に保管しておられたのでしょう。

 

古民家でのご供養へ

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仏壇供養という祈りのかたち|栃木県|埼玉県|茨城県|群馬県|さいたま市

2025年 7月 16日 水
仏壇|供養|お焚き上げ|引き取り|お寺|館林市|太田市|古河市|羽生市|加須市|栃木市|佐野市

 

群馬県板倉町。

 

関東平野の端に位置するこの町は、のどかな田園風景が広がる静かな土地です。

 

その田園を車でしばらく走った先、小さな山門が迎えてくれる古刹があります。

 

私たちはここで、定期的に仏壇供養を行っています。

 

 

ここ1か月ほどで市役所と福祉事務所から、合わせて数件の仏壇引き取りの相談がありました。

 

それに加えて個人からの直接依頼も。

 

こうして回収することになったのは、大小あわせて7基の仏壇。それぞれ別のご家庭から引き取られたものでした。

 

 

一軒ごとに事情は異なりますが、共通していたのは「そのまま捨てるのは忍びない」というご遺族や関係者の想い。

 

お仏壇には本来、位牌やお札が祀られることで意味を持ちますが、それ自体に魂が宿るわけではないと言われています。

 

とはいえ、長年にわたって故人やご先祖が祀られてきたその場所には、目に見えない「想い」が染みついているのです。

 

 

また、仏壇だけでなく、他にも様々な遺品がありました。

 

古いアルバムや遺影、位牌、へその緒、故人が愛用していたタオルやアイドル雑誌など…。

 

これらは一軒の家から出たわけではなく、それぞれの家で故人が大切にしていた品々です。

 

中には身寄りのない高齢者の遺品もあり、近隣住民の方や行政が手を尽くして整理を進めていたケースもありました。

 

 

こうした品々を一括して回収し、供養をお願いする流れは年々増えています。

 

高齢化社会の進行とともに、身内のいない方の死後対応を私たちのような業者が担うケースも多くなりました。

 

遺品整理は物理的な作業にとどまらず、心の整理でもあります。

 

 

仏壇とそれぞれの思い出の品々をトラックに積み込み、私たちは板倉町のお寺へ向かいました。

 

供養は、いつものように正装した住職によって静かに行われます。

 

小さな本堂に並べられた7基の仏壇と遺品たち。

 

住職は一つひとつに手を合わせ、丁寧にお経を唱え始めます。

 

 

社員全員も手を合わせ、それぞれの想いに耳を傾けながら静かに祈ります。

 

「どうか、心安らかに」


「たくさんの想い出をありがとう」

 

読経は10分ほどで終わりますが、その時間の中には多くの意味が込められています。

 

たとえ魂がすでに離れていたとしても、「人としての敬意」を形にする行為、それが供養なのです。

 

 

かつては、こういった仏壇や遺品は、お焚き上げという形で焼却されていました。

 

昭和初期までは、お寺の境内や火葬場でのお焚き上げは比較的普通の風景でした。

 

しかし、時代の流れとともに状況は大きく変わります。

 

 

昭和23年に消防法が制定され、昭和45年(1970年)には廃棄物処理法も施行。

 

以降、屋外での焼却行為には厳しい制限が課されるようになり、さらに平成以降には各自治体で野焼き禁止条例が整備されたことで、お焚き上げの実施は極めて困難になりました。

 

 

「今では、昔のように簡単に焼くことはできなくなりました」と、住職は語ります。

 

「ただ、供養というのは“焼くこと”ではなく、“心を込めること”。

 

読経を通してきちんと魂を送り出せば、あとはもう“物”です。

 

現代では、それを法律に則って適切に処理することが、いわば“お焚き上げの代わり”なんです」と。

 

 

確かに、読経が終わったあとの仏壇や遺品には、もはや“魂”は宿っていないのかもしれません。

 

それでも、そこにこめられた思い出や敬意を無視して雑に扱うことは、私たちにはできません。

 

だからこそ、最初から最後まで、一貫して丁寧に、敬意をもって接するよう心がけています。

 

 

 

 

現代社会では、効率やルールが優先されがちです。

 

しかし、そこに「人の想い」を置き去りにしてはいけないと、私たちは考えています。

 

 

お仏壇の供養という行為は、単なる儀式ではありません。

 

故人の人生を尊び、残された人の心を癒すための時間でもあります。

 

それが読経というかたちであれ、適正処理というかたちであれ、想いがこもっていれば、それは立派な供養なのです。

 

 

 

これからも私たちは、誰かの人生にそっと寄り添うように、丁寧に、真摯に仏壇供養を続けていきたいと思います。

 

 

 

おわり

 

 

※グーグルなどで検索すると、「お焚き上げは可能」などとお焚き上げの方法が記載されている場合もあります。

しかし、当社で最寄りの行政機関、消防署、警察などに確認をとったところ不可能ではないにせよ、お焚き上げを行うには極めて高いハードルを越えなければならないことはわかっております。

しかし伝統行事として近隣でも年末などに限定してお焚き上げを行っている寺院や神社はあります。

お焚き上げをご希望される方には申し訳ありませんがご理解のほどお願い申し上げます。

 

 

 

文 高橋啓介

 

 

宜しければ当社HPにある【供養】のページをご覧くださいませ。


今回のブログでは書かれていないことも紹介されております。


よろしくお願いいたします。

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【ゴミ屋敷からの脱出】私はこのゴミ屋敷の中で死ぬしかない。思いつめた女性からの連絡。

2025年 7月 13日 日

最初にお電話をいただいたとき、電話の向こうから聞こえたのは、か細く、それでいてどこか張り詰めたような女性の声でした。

 

今でもあの声は忘れられません。

 

 

今回のご依頼は、埼玉県久喜市周辺にお住まいの30代の女性からでした。

※現場は久喜市ではありません。敢えてぼかして書いております。

 

一度現場にお伺いしたとき、その方が玄関から出てきた瞬間、正直驚きました。

 

とても清潔感のある方で、まさかゴミ屋敷で暮らしているとは思えなかったからです。

 

 

ワンルームマンションの一室、ロフト付きのお部屋に一人暮らし。

 

最初は快適に暮らしていたそうですが、ある日を境に状況は大きく変わったと伺いました。

 

 

 

トイレの詰まりから始まった悲劇

トイレが使用できなくなった後、女性は公衆トイレを使っていました。

「トイレが詰まってしまったんです。でも、恥ずかしくて業者も呼べず、自分で無理やり流してしまって……」

 

 

そう彼女は話してくれました。

 

 

その結果、排泄物がユニットバスに逆流して床一面が排泄物でまみれてしまったとのことでした。

 

 

「トイレは近所の公衆トイレを使ってたんです。我慢できないときだけ、自宅のトイレに……」

 

そう語る彼女の声は、どこか自分を責めるような響きがありました。

 

徐々に生活は乱れ、片付けもできなくなり、気づけば家の中はゴミで埋め尽くされていたそうです。

 

台所はゴミ袋で山ができ、シンクは詰まり、水が一切流れない状態に。

 

極めつけは、外出中に水が出っぱなしになり、部屋全体が水浸しになってしまったこと。

 

濡れたゴミは腐り、悪臭が漂い、もはや手が付けられないほどの状態になっていました。

 

女性が生活できるのはロフトのみ。

 

ですがそこもすぐにゴミでいっぱいになり、やがて床が腐って抜け落ち、部屋中がゴキブリだらけになったと話してくれました。

 

「ゴキジェットでやっつけても、全然減らないんです」

 

誰にも家の中を見せられず、外出も人目を避けて、足音が消えるのを待ってからそっと玄関を開け、急いで外に出る……そんな生活を何年も続けていたと聞いたとき、私も思わず言葉を失いました。

 

 

「私はもう、この部屋で一生を終えるんだと思ってました」

 

そして訪れた転機

ある日、マンションのオーナーから建物解体の知らせが届きました。

 

「引越し費用は出すので、退去してほしい」と。

 

「でも、今の状態でなんて渡せない。どうしたらいいか分からない……」

 

必死でネット検索をした女性は、当社・日本整理のホームページにたどり着いてくれました。

 

私が電話に出ると、彼女は震える声で事情を話してくれました。

 

「こんなに汚れてしまったトイレや浴槽、どうにかできますか?」

 

「本当に助けてほしいんです……」

 

そのとき私は、「大丈夫です。私たちがやります」と、心からお伝えしました。

 

 

 

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【ゴミ屋敷からの引越し】ー 母娘2人の決断とその先にー

2025年 7月 10日 木
ゴミ屋敷|引越し|片付け|梱包|荷造り|貴重品|運搬|さいたま市|春日部市|宇都宮市|佐野市|館林市|古河市|

「ここまでくるのに、本当に長かったんです……」

 

 

今回ご依頼をくださったのは、40代のお母様と20代後半の娘さんの二人暮らしのご家庭。

 

新居へのお引越しにあたって、「ゴミ屋敷」となってしまった現在の住まいの片付けと引越しを同時にご依頼いただいた案件でした。

 

 

お話を伺う中で、胸に迫るものがありました。

 

そして、私たちにとっても非常にやりがいのある仕事となりましたので、この場を借りてご紹介させていただきます。

 

 

 

きっかけは、気づかぬうちに始まっていた「片付けられない日々」

最初にご連絡をいただいたのは、お母様ではなく娘さんのほうでした。


お電話口の声はとても小さく、どこか怯えたような響きを帯びていました。

 

「家の中が、もうどうにもならなくて……」


「片付けと引越し、どちらもお願いできるところを探していて……」

 

お話をうかがっていくと、状況は想像以上に深刻でした。

 

 

もともとはとてもきれいに暮らしていたというお二人。

 

 

しかし、お母様が職場で管理職に昇進され、仕事量が激増。

 

そして娘さんも社会人になり、それぞれに多忙な毎日を送るようになりました。

 

共にフルタイムで働きで帰宅時間もバラバラ。

 

唯一の休日も、寝るだけで精一杯の状態が続き、家の中の片付けや掃除がどんどん後回しになっていったのだそうです。

 

気が付けば台所のシンクにはタバコのフィルターが溜まり、洗い物も手を付けられない状態に。

 

お二人とも喫煙者ということもあり、室内の空気も重たく、換気もままならなくなっていきました。

 

家の中を近所に見られないよう、常に窓やカーテンは締め切っている。

 

家の中は換気をすることが出来ずつねに空気が淀んでいたとのこと。

 

 

キッチンもゴミだらけで調理するスペースもなく、食事はほとんどがコンビニ弁当。

 

そのゴミも片付けられないまま積み重なり、やがてゴミ袋の山がリビングや廊下を埋め尽くしていったそうです。

 

 

 

ゴミと虫、そして「眠れない夜」

「ある時期から、ゴキブリが布団の中に出るようになって……」

 

娘さんは声を震わせながら話してくださいました。

 

ごみの山の中からハエが飛び交い、夜になるとゴキブリが天井から降ってくる。就寝中にも家の中はカサカサとゴミの中を這うゴキブリの足音や感触で目を覚ます日々。


それでも、どこかで「これは一時的なこと」と、自分たちを納得させようとしていたそうです。

 

 

けれども、心の奥ではずっと、「どうにかしなければ」と思っていたといいます。

 

 

 

「恥ずかしくて、業者なんて呼べませんでした」

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片付けを断固として拒否するガンコ両親を説得する魔法の言葉

2024年 4月 22日 月
ゴミ屋敷片付けで親子喧嘩|ガンコな親を説得する魔法の言葉|父親|母親|高齢|汚れた部屋|

ゴミ屋敷片付けと超ガンコなご両親

今まで多くの見積現場にゆき、結構な頻度で見てきた後継。

 

それが親子喧嘩になります。

 

喧嘩と言ってももちろん殴り合いではなく、「口喧嘩」とか「言い合い」程度なのでご安心ください(;^_^A

 

親子ではない場合はガンコな高齢者 VS ケアマネさん/市役所の職員さんという感じになります。

 

 

何が理由で喧嘩しているかというと「片づける」か「片づけない」かになります。

 

 

今の高齢者、よく言う「昔の人」は物資不足の戦後の時代を生き抜いてこられた方で「物を大切にする」と言われたりします。

 

 

物を大切にすること自体は問題ないのですが、それがエスカレートすると家の中がものだらけ、食品が腐って異臭を放ってもそのまま放置して虫やネズミなどの小動物が発生する原因になってしまいます。

 

さらに高齢になると身体が弱くなりゴミ出しができないので家の中は比較的早期にゴミ屋敷化していくことになります。

 

 

そして久しぶりに帰省した息子さんや娘さんが家の中に入って腰を抜かしてしまうというのが私が見聞きする話となります。

 

 

当然、息子さん娘さんはご両親に家を片づけるように進言しますが、運が悪いことにそれが結構ガンコなご両親だったりすると家にたまったものを指さし、「これはうちの財産だ!」、「捨てるなんでもったいない!」、「俺がそのうちやる!」と押し問答になり、息子さん娘さんたちが途方に暮れることになります。

 

ましてや業者に頼むという話になると顔を真っ赤にして「そんな無駄なお金は使うな!」と怒り出す始末。

 

 

もうどうして良いかわかりません。

 

 

当社は10年この仕事をやってきて親子喧嘩の末に結局片づけることができず、片づけることができたのは結局ご両親が老人施設に入ったり、亡くなられてからということを目のあたりにしてきました。

 

 

ご両親を説き伏せる魔法の言葉とは!?

結論を言いますと、「ボランティアの方に家の中を片づけてもらいましょう!」です。

 

 

そう、ボランティアです。

 

 

本当の本当に家の中のものが全てを財産と思っていない限り、これでかなりのご両親がOKを出します!

 

実際には息子さんや娘さんが料金をお支払いくださるのですが、ご両親にとっていざ【無料】ということが分かると心が動くようなのです。

 

 

高齢のご両親も本当は片づけたいと思っている方が多いのです。

 

 

本当は歩くのもままならないゴミ屋敷の部屋には住みたくない、

 

本当は生ごみが腐って異臭を放つ家には住みたくない、

 

本当はゴキブリやハエ、ましてやネズミがうろちょろする家には住みたくない、

 

本当はトイレが間に合わず排泄物がこびりついている床を歩きたくはない、

 

本当は粗相してしまった冷たくて、汚れたお布団の中で寝たくはないのです。。。。。

 

 

恐らくガンコなご両親は息子さんや娘さんに余計な面倒をかけたくない、経済的に負担を背負わせたくない親心が物凄くガンコな姿勢となって現れているのではないかと思います。

 

ある意味、我が子のことを思うからこその親心が見え隠れする部分ではあると思います。

 

 

なぜならば「無料」で「自身の子供に負担がない」ことが分かると「ならお願いしよう」になるからです。

 

 

 

実際にボランティア作戦が奏功した事例多数!

ではどれほど【ボランティア】作戦で成功した事例があるかというと、ここ最近5年間で30件ほどは成功させているかと思います。

 

なぜここ最近5年間かといいますと、このボランティア作戦は今から5年ほど前(2019年)ころに思いついた作戦だからです。

 

そこからイメージではありますが、二か月に1度くらいのペースでガンコご両親案件がある度に息子さん娘さんなどのご協力のもと「ボランティアさんにお願いしましょう」と説得しながら話をすすめてきました。

 

もちろん全てが成功するわけではありませんし説得できなかった事例も何件もありますが、「絶対にダメ」から「考えてみる」に態度が軟化したりと一定の進展は見られたりしました。

 

因みに以下で紹介するYouTube動画はゴミ屋敷片付けに伴うトイレ清掃の動画になります。

実はボランティア作戦はここから始まりました。

 

ガンコなお父様を説得するために、この家の娘様から「ボランティア」として作業して欲しいと依頼されたのがきっかけになります。

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