自殺現場での家財処分作業 リストカットで自死された若者の自宅は血の海の地獄のようだった

はじめに

お久しぶりです。

 

久しぶりのブログになってしまいましたが、今回は自殺現場のお話をしてみようと思います。

 

 

 

みなさん、自殺現場って入ったことありますか?

 

 

 

たぶんないですよね。

 

 

 

自死された方のお身内でさえ見たことない人多いのではないでしょうか?

 

 

なぜならは警察はご遺族が部屋に入るのをとめるからです。

 

 

そう、現場が悲惨過ぎてご家族が見たら精神的に強いショックを受けてしまう可能性もあるのです

 

 

当社が入った自殺現場で壮絶でなかった現場は一つたりともありませんでした。

 

例外なく自死された方は手首をカットしたあと、薬物をオーバードーズしたあと、苦しみに苦しみぬき、そして亡くなられます。

 

よく「早く死にて~!」とか、「自殺したい!」など冗談でも言っている方もおりますが、仮に現場の壮絶さをみたら、二度とそのようなことは言わなくなるのではないかと思います。

 

 

それでは、今回も事実にちょっといつもより多めのフェイクを加えながら9割がたは真実に基づく話をしていきたいと思います。

 

 

それではどうぞ。

 

 

 

ご遺族との対面

 

東京の郊外にある現場のアパートに到着すると依頼者であるご遺族がすでに私たちを待っていた。

 

 

皆、重苦しい表情をしており事務的な挨拶や手続きの話以外はほとんど口を開くことも無ない。

 

 

孤独死や事故、自殺などで突然身内が亡くなられた場合は常にこの重苦しい空気が場を支配する。

 

 

「家の中、血まみれですよ・・・、血の海なのでびっくりしますよ・・・。必ず。」亡くなられた方の父親と思われる方が口を開いた。

 

 

事前の電話やメールでのやり取りで、亡くなられたのは若い女性で、死因はリストカットということは聞いていた。

 

 

 

「大丈夫です。何度も経験しておりますので。」

 

 

ウソではない。

 

 

実際当社は何度も家の中に血液がまかれたような家の片付けを行ってきた。

 

ほとんどは大動脈瘤破裂のようで吐血された現場だった。

 

 

ただし、事前に聞いていたがリストカットによる自殺の現場は初めてだった。

 

大動脈瘤破裂による吐血はせいぜい血だまりといっても座布団5~6枚分くらいなものだ。

 

 

自殺によるものがどれ程のものかは想像がつかなかった。

 

 

父親の数歩あとを歩きながら玄関までたどり着く。

 

 

玄関先では特に変わった臭いはしなかった。

 

 

扉の前でご遺族は「それではお願い致します。私たちは近くの喫茶店で待っていますので。」と、現場から立ちさっていった。

 

 

 

現場の中へ。そこは血の海の地獄の様相だった。

 

入室前に手を合わせた。これ一つである程度心が落ち着く。

 

 

ドアノブを回し、家の中に入る。

 

 

一気に強烈な血液の臭いがして一瞬息が詰まる。 

 

 

そこで目にしたものは台所から奥の部屋へ床や壁に一面に広がる血の海の地獄だった。

 

 

 

今まで何度も血でまみれた現場を見たことはあるが、余りにも悲惨な光景に今までの経験がなかったかのごとく現場で戦慄を覚えた。

 

 

人間とはこんなにも血液が体の中にあるのかという位、床が見える場所は全てと言ってよいほど、完全に血でまみれていた。

 

床以外もベッドも机もあらゆるものが血でまみれている。

 

 

 

そして現場に入ってすぐに分かる情報がいくつかある。

 

一つ目は 死後2日以内であること、

 

二つ目は 亡くなられてから最低でも半日以上してから救急が来たこと、

 

三つ目は 非常に苦しみぬいた上で息絶えたということ。

 

 

なぜ分かるのかというと、いわゆる血液の臭いだけで孤独死の臭いがしなかったからだ。

 

当時は暑い日が続いていたので3日もすれば孤独死の独特の臭いがし始めるが、それがなかった。

 

 

そして、床は一面血の海であったが、第三者の足跡がなかった。

 

血はすぐに固まり始めるが、大量の血は数時間してもゼリー状になっており、半日以上は経過しないとちゃんと固まらないという。※お医者さんに確認してます。

 

血液が固まり、家の中に救急隊が靴のまま入っても足跡が残らない時間帯・・・つまり亡くなられてから救急隊などが現場に入ったと考えるのが妥当だ。

 

 

また、家の中の床という床に大量の血があるのだが、それは床の上に倒れ苦しみに苦しみもがきにもがいた跡に間違いがなかった。

 

もがいた形跡が家の全てにあり、一か所に他とは完全に異なる血だまりがある。

 

そこで息絶えたのでしょう・・・。

 

 

現場の片付け作業へ

 

今回のようなリストカットや吐血などで大量の血がある現場は普段のものとは決定的に異なるところがある。

 

 

血の臭いだ。

 

 

いつものゴミ屋敷や糞尿まみれの現場が恋しくなるほどの独特な臭い。

 

 

孤独死現場の激烈な臭いとも全く異なる。

 

 

鉄のような、生臭く、生暖かいような説明に窮する臭いだ。

 

 

みなさん鼻血やケガをして血の匂いを嗅いだことくらいはあると思いますが、大量の血液の匂いはそれらとは全く異なる。

 

完全に別物である。

 

 

それに加え、血まみれの現場という視覚的効果もあってか何度か男性スタッフが吐きそうになっていた。

 

 

それらの悪臭を我慢しながらの作業。

 

 

息継ぎは家の外への搬出作業の時。

 

 

室内は概ね上にあるイメージズの通りであり、床は基本全て血でそまっていた。

自殺現場の室内見取り図|リストカット|自死|血液|血塗れ

 

半透明の赤い部分は血液が多少飛び散っていた部分となります。

 

女性の人型がある部分で亡くなっていたものと思われ、その周辺はより多くの血液がありました。

 

恐らくバスルームで手首を切った後、倒れてもがき苦しんだのか、ドアノブの高さ以上の部分にはほぼ血液の飛散はみられなかった。

 

 

 

ご近所の方たちがカーテンの奥から、扉を少しだけ開けたりしながらと我々の作業風景を目で追ってくる。

 

既にここの現場のことはご近所の耳にも届いているらしい。

 

 

好奇心に負けて「部屋の中はどうなっているの?」と尋ねてこられる方もいる。

 

 

「私たち業者なので何も聞いていません。ごめんなさい。」いつものフレーズを口にし、もくもくと作業を続けると、彼等、彼女らはやがて飽きていなくなる。

 

 

家具に付着する目立つ血液痕は搬出前にあらかた拭き取っているのでご近所の方たちが見ても興味をそそらせないようには工夫はしている。

 

 

血液はつるつるした表面の家具やワックスされた床や、クッションフロアのものであれば結構あっさりと落とすことは出来る。

 

なので、搬出前にさっと水拭き程度で見た目では血がついていたなんて分からないようにする。

 

 

問題は血だまりのところにある家具や小物をどけるときだ。

 

家財をどけようとする度に乾いた血液で固着しており「バリバリ」「べりべり」と不愉快な音がしたりと心が折れそうになったりする。

 

 

 

亡くなられた女性とは

 

片付けを進めると、次々と女性の個人の私物が出てきた。

 

 

私たちがご遺族にお返ししたほうが良いと思われる遺品を段ボールに詰めていく。

 

その判断をするためには多少はその物が何であるかを確認する必要がある。

 

社員証、通帳、卒業アルバム、思い出の写真など・・・・。

 

 

分かったのはまだ大学を卒業したばかりの新社会人であったことでした。

 

 

入社してすぐの研修スケジュールや社会人になってからのマナーの本。

 

ビジネス書などが何冊も出てきた。

 

 

きっと新しく始まる自分の人生に胸を期待に膨らませていたのでしょう。

 

何があったのだろうと思わずにはいられなかった。

 

いじめなのか、仕事が辛過ぎたのか・・・・・

 

 

 

わたしの気持ちの持ち方

 

ただ、そのあと無理やりにでも亡くなられた女性に思いをはせる事をやめようとも思った。

 

一生懸命に早く現場を仕上げるよう仕事のことだけを思うのだ。

 

 

職業柄、私の現場は壮絶だったり、悲惨だったりする場所が多かったりする。

 

感情的になって涙ばかりしていたら私の心がやられてしまう。

 

 

遺品整理の仕事を始めた時がそうだった。

 

 

初めての孤独死現場は忘れもしない・・・、女性の自殺現場だった。

 

 

借金苦で薬を大量に飲み自殺したのだ。

 

 

発見は死後2週間以上。

 

酷い悪臭で近所の通報で亡くなれてている女性が救急隊に発見された。

 

 

薬を大量に飲み、苦しみもがきながら私とほぼ同い年の女性がベッドから転げ落ちた状態で亡くなっていた。

 

 

ベッドの周りは大量の薬が散乱しており、物が散らばったりとかなりもがいた(暴れた?)形跡があった。

 

 

余りにも悲惨な現場で元気な姿のころの写真が出てくるたび涙が出て、酷い悪臭の中での作業。

 

消臭作業もうまくゆかず、お客様(亡くなった女性の母)からも怒られて泣きながら仕事をした。

 

 

毎回(特に今回の自殺のように)亡くなった方に感情移入しながら仕事をしていたら私は心を病みこの会社を辞めていたと思う。

 

 

孤独死や自殺現場だけでなく、猫の死骸が大量に出てくる現場、うんちまみれのお布団で寝ている老女、そんな現場がうちは多い。

 

 

どんなに悲惨な現場であろうと心を無にしてひたすら作業に没頭するというのは私自身の身や心を守る術なのだ。

 

 

 

作業終了し現場引き渡し

 

家財の搬出も無事に終了し、ご遺族に連絡をする。

 

すぐ近くにいらしたのか、ものの数分でこられた。

 

当社はその時、時間的な制約があったため、血液の除去は行えず、ご遺族にどうやって血液をとればよいか簡単な説明を行い現場を離れた。

 

 

当たり前だが、最後まで重苦しい雰囲気だった。

 

 

最後に絞り出すように言われた「ありがとうございました・・」が、胸に刺さった。

 

 

今後もこのような現場は何度も経験するだろうし、この会社を切り盛りするにはやり切るしかない。

 

 

ご遺族にしっかりと配慮し、そしてスタッフをはじめ私自身のメンタルも壊さないように誠心誠意頑張って現場をこなしていきたいと思う。

 

 

 

 

おわり

 

 

 

孤独死などのお片付けに関するページはこちらもご覧くださいませ。

 

 

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