「いつ死ぬか分からないから事前に遺品整理の見積りを取って欲しい」という依頼があったりします。
当社には見積りを依頼するご本人が死んでから身内に迷惑をかけないよう事前に見積りを取って欲しいという依頼が年に1~2回はあったりします。
中には孤独死して腐敗したご自身を想像されて涙声でどうしたらよいか尋ねてこられるケースもありました。
年に1~2回の問合せですから、数年間での総数でいっても問合せの回数はたかが知れています。
たかが知れている回数なので、お見積りに伺ったり、涙声の高齢者には親切に受け答えしてきたつもりです。
当社への問合せは数件でも、同様の悩みを抱えている高齢者は結構多いのでしょうね・・・とぼんやりと考えておりました。
ある日、UR管理事務所さんから電話が鳴る
問合せをくださったのは、とある埼玉県内のUR管理事務所(以下、UR)の責任者をされている女性からでした。
内容は「団地内に独居の高齢者が多くおり、身寄りのない方も多い。彼等・彼女等はご自身が亡くなった後の事を心配されている。どうしたらよいか分からないので可能であれば打合せをさせて欲しい」とのことでした。
そこの団地は当社が何度も遺品整理などの家財処分でお邪魔させて頂いているところ。
すぐに日程に調整をつけ、お伺いすることにした。
今までさんざん関東圏内の団地に行き、URで駐車スペースの件でお邪魔させて頂いたりしてきましたが、会議室に案内されるのは今回が初めてでした。
まずはじめに私が当社の会社がどのような活動をしているかを5分程度で案内し、本題に移った。
本題とは
先にも触れましたが、団地には独居の高齢者が多くなってきており、ある種の相談が高齢者から飛躍的に増えてきているとの事でした。
最近特に孤独死や孤立死、遺品整理の話題がテレビや新聞などのメディアを賑わせるようになっており、当事者である高齢者の関心も高くなったのでしょう。
不安に思われる方の為に見回りや相談などにのっているが、団地内は広くて見回りに限界はあるし、人員も少なく相談にのるのも時間の余裕がないとのことでした。
また、亡くなった後の資産をどうすれば良いのかが分からず、少額であろうとせっかく築いた財産の行方を心配されていたりと
その為、当社が高齢者見守りのノウハウを持っていないか、もしくは何か一緒に考えて頂けないかということでした。
独居高齢者の実情
話を聞き進めると事情としては以下の通り。
■高齢者が自身が孤独死・孤立死してしまうことを恐れ、心配している。
また、室内で倒れた場合、生きているうちに発見してくれるか心配している。
■UR管理事務所としては何とか対策をうちたいと考えているが妙案がない。
・スマホ用の見守りシステムのアプリ導入
⇒ 多機能すぎて高齢者には使いこなし難しそう
⇒ お金がない高齢者が多い(アプリは機能によっては有料)
⇒ スマホを持っていない高齢者も多い。
⇒ 携帯を持っていない高齢者も多い。
⇒ URも毎回電話して安否確認するわけにもいかない。
⇒ 固定電話すら持っていない高齢者もいる。
・鍵
⇒ URでは鍵を預かることは出来ない。
⇒ 何かあったとき、家の中に入れない。
⇒ 窓を破ってはいる場合は補償問題になる。
・財産
⇒ 身寄りはないが死後の財産の行方が心配
⇒ 財産管理をして欲しいがどこに頼めばよいか分からない
⇒ 後見人を頼むほどお金があるわけでもない
⇒ 社協さんも要介護など条件付きでないとお金の管理をすることが出来ない
思い出しながら、羅列してしまいましがこのような感じのことを伝えられました。
要介護になっていればヘルパーさんやケアマネさん、お弁当屋さんが定期的に巡回するので異変に気が付きやすく、亡くなられてしまってもその日のうちに発見ってことも珍しくありません。
しかし、独居でも要介護出ない場合、言い方悪いですが、下手に元気な場合、突然の体調悪化とかに社会が対応するシステムがないのかと思います。
実際、孤独死されて死後1週間とか2か月とかありますが、その方って通常は元気な方で、ある日突然死されてしまったということが殆どです。※当社の経験値より。
結論として
ぶっちゃけ言ってしまうと、お金があれば全て解決してしまう内容なのですが、そもそも団地暮らしの独居高齢者にはそのような余裕はほとんどないのです。
そもそも、厚生年金ではなくほとんどが国民年金ですから。
雀の涙のような金額なんですよね。
これでは相談を伺っただけで何の解決にもならない。
とは言え、当社としても何が出来るというわけでもない・・・・。
その日は亡くなられた後、家財処分にどれ程のお金がかかるのかを心配されている独居高齢者が多いので、要望があればお見積りを事前にしに行くということで打合せは終了した。
その後
幾人かの知り合いのケアマネさんや包括さん、社協さんへ問い合わせてみるも、どうようの議論は定期的におきるのだが、妙案がないとのことでした。
この後は全て私の妄想の中での独り言になりますので、暇な方のみご覧くださいませ。
【閲覧注意】ではありませんが、あまり意味のないこと書いてあります(大汗
仮にうちで見守り用アプリを作ってみるとしたらどうなるのでしょう?
で、ちょっと考えてみた。
ぶっちゃけ、重要なのは室内での安否が分かればよいのです。
屋外で倒れた場合は近所の人がすぐに見つけてくれる・・・
きっとですが・・。
GPSやらのごてごての機能は必要ないのかな・・・と。
あとは、ご家族が扱うにしても、URやケアマネさん、福祉事務所さんが扱うにしても忙しい中で多機能で複雑にしたら、ただでさえ忙しい仕事を更に忙しくするだけ。
ともかくシンプルに分かりやすいものにしないといけない。
高齢者に何らかの定期的な通知を行い両者ともにボタン一つ押すだけで安否が確認取れ、通知に高齢者が答えないようになったら高齢者宅に関係者が赴き確認するという方法がよいのではないか、、、、と、ずーっとぶつぶつと考えております。
もちろん固定電話の場合、足腰が悪くて通知自体になかなか出られないといったこともあるでしょうが・・・。
ちょっとググったらアプリ制作相場がこんな感じとなっております。
もちろん超おおざっぱな目安価格なのでしょうが。
通話・メッセージアプリ系 100~500万円
ツール系 50~300万円
ゲーム系 300~1,000万円
SNS位置情報系 500~1,000万円
どこにどう見積りとるか分からないですが、いっちょやってみたい気はしますね。
通信機器を持っていない高齢者はどうやって見守る!?
これはぶっちゃけ、何らかのセンサーを作る必要があるのではないでしょうか?
ベッド下とかトイレとか1日かならず動きがあるところにセンサー設置、そこに一定時間センサーに引っかからなかったら、窓に接続されている赤灯が点滅し、気が付いたご近所さんが様子を確認する・・・とか。
もちろん、犬猫ペットがセンサーにひっかかるとか、旅行で数日間家を空けるとかいろいろとありますし、保守点検なども必要ですので良いアイデアなのかは分からないですが。
こういったサービスはセコムさんも行っていて、うちの会社のスタッフさんの実家で利用されています。
生活リズムに異変があるとセコムさんが合鍵つかって家に入り様子を確認したりします。
このサービスって団地高齢者用として10人までならいくらって包括契約って出来ないものなんでしょうかね。
まあ、難しいのはわかりますが、包括さん、社協さん、URさん、そしてお金を管理する弁護士さんか司法書士さんを巻き込めばセコムさんももしかして検討してくださるかもしれませんね。
後見人さんはどうする
やはり亡くなった後の財産管理とか、存命中の財産管理を考えると後見人さんって必要になってくるかと思います。
鍵に関してもURは諸事情で住人の鍵の預かりは行っていません。
つまり第三者に合鍵を渡して緊急の時に鍵を開けてくれる人でないといけません。
鍵は信頼できる人に預けなければなりません。
預けられるといったらやはり、司法関係の方かその道のプロのセキュリティ会社さん。
どちらも難しそうな感じしますね・・・。
特に司法関係の方、弁護士さんや司法書士さんって世間一般的にはお金持ちとか儲かっているっていうイメージありますけれど、さらにあらずのようです。
結構事務所運営大変みたいですね。
弁護士さんや司法書士さんも仕事でやっているわけですから、とは言え結構正義感でボランティア的なこと(お金にならないようなこと)もされているような感じです。
そのような中で、さらにボランティアっぽい仕事を増やすわけには絶対にいきません。
どんなものでも「ビジネス的なうまみ」がないと絶対に長続きしませんから。
ちなみに、弁護士さんって商売で「弁護士」やっているのに広告だしてはいけなんだそうです。なんでだ!?
うちのホームページに横田弁護士の紹介掲載していますけれど、横田弁護士に「紹介していいですか?」って聞いたら、「ちょーっと待ってください!弁護士法(だったけ?)で広告はだめなんですよ!一度確認させてからにしてください。」とのことでいくつかのやり取りをした上で紹介させて頂いております。
よくわかりませんが、特に士業の方々には縛りが多そうです。
と、蛇足が蛇足をよび長々とよくわからない文章となってしまいました。
もう少し頭を整理してまとめてみたらURさんにお邪魔させて頂いてアイデアを検討してみたいと考えております。
おわり
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