◆ 埼玉県全域 上尾市 伊奈町 桶川市 川越市 川島町 蓮田市 北本市 越谷市 鴻巣市 坂戸市 鶴ヶ島市 春日部市 杉戸町 宮代町 松伏町 吉川市 久喜市 鷲宮町 幸手市 白岡市 菖蒲町 栗橋町 加須市 騎西町 大利根町 北川辺町 羽生市 吉見町 東松山市 行田市 熊谷市 深谷市 所沢市 狭山市 さいたま市 西区 北区 岩槻区 見沼区 大宮区 浦和区 南区 緑区 中央区 桜区 草加市 八潮市 三郷市 和光市 新座市 富士見市 ふじみ野市 川口市 蕨市 飯能市 嵐山町 狭山市 朝霞市 日高市
◆ 東京都全域 23区全域 江戸川区 葛飾区 江東区 中央区 港区 品川区 大田区 目黒区 世田谷区 渋谷区 千代田区 新宿区 杉並区 墨田区 台東区 文京区 中野区 練馬区豊島区 荒川区 足立区 北区
板橋区)八王子市 立川市 調布市 国立市 稲城市 武蔵野市 町田市 三鷹市 小金井市 東大和市 府中市 日野市 武蔵村山市 小平市 青梅市 福生市 羽村市 あきる野市 瑞穂町
◆
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◆ 千葉県全域 千葉市(中央区 花見川区 稲毛区 若葉区 緑区 美浜区 銚子市 市川市 船橋市 木更津市 松戸市 野田市 茂原市 成田市 佐倉市 習志野市 柏市 市原市 八千代市 我孫子市 栄町 神崎町 多古町 鎌ケ谷市 四街道市 袖ケ浦市 八街市 印西市 白井市 富里市
年に一度、あるいは二度ほど、社会福祉協議会(社協)から「お願いできないでしょうか」と電話が入ります。
多くを語られるわけではありませんが、そのトーンから緊急性が感じ取れます。
内容はおおよそ決まっています。
「DV被害を受けた女性が着の身着のまま保護され、新しい住まいに移るが、生活用品が一切ない」というケースです。
これまでに15件以上、こうした方々に家財を寄付してきました。
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、扇風機など、基本的な家電類は倉庫に常備しており、すぐに対応可能です。
しかし、話を聞くと、家電だけでなく、食器や鍋、フライパン、調理道具、洗剤、ティッシュ、トイレットペーパーなどの日用品も一切ないということがほとんどです。
そうした事態を想定し、普段からある程度の備蓄をしています。今回は、社協から要請された家電一式に加え、食器、調理器具、体重計、掃除機、消耗品類まで一通りを揃えることができました。
寄付については、物品自体はすべて無償で提供しています。搬送についてのみ、1階への設置であれば実費として3,300円の運搬費のみをいただいています。それ以外の費用は一切いただいておりません。
社協との連絡では詳細を深く語られないまま、「察してください」といった雰囲気で話が進むことも多いですが、その背景には支援を必要とする方のプライバシーや安全があることを理解しています。
だからこそ、こちらも「察しました」とだけ答え、すぐに準備を進めます。
搬入当日、現地で支援を受けた女性から「本当に助かります」と深く感謝の言葉をいただくこともあり、そのたびにこの活動の意義を再確認させられます。
こうした支援は頻繁ではありません。しかし、いつ依頼があっても対応できるよう、今後も備えを続けていくつもりです。
DV被害を受けた方が安心して新しい生活を始められるよう、私たちができる形で寄り添っていければと思います。
また、同様の寄付をご依頼されたい方は当社への連絡をしてくださるようお願いいたします。
※過去に貧困を装いながら転売目的で問い合わせてきた業者がおり、基本は市役所福祉課さん、社会福祉協議会、地域包括支援センター経由からの依頼のみ受付しております。
文 高橋啓介
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当社は家の中のお片付け、ゴミ屋敷片付け、遺品整理を埼玉県、茨城県、栃木県
群馬県、東京都を中心に行っております。
ご用命ありましたら、こちらまでお電話くださいませ。
また、お問い合わせフォームやメールからの連絡も受け付けております。
こんにちは、高橋です。
春の訪れを感じる3月下旬、地元の地域包括支援センターからのご紹介で、埼玉県久喜市の団地にお住まいだった方の遺品整理のご依頼をいただきました。
ご依頼主は北海道在住の60代の女性。かつてお母様が暮らしていた団地の4階のお部屋の整理でした。
「必要なものはすべて取り出しました。あとはすべて処分してください。」
そうお伝えいただいていました。仏壇や位牌などはすでに地元のお寺でご供養を済ませておられ、供養が必要なものは特にないとのことでした。
事前に団地の管理事務所と打合せを行い、車止めのポールを外して団地敷地内に入る。
エレベーター無しの階段を上がり、お客様が取り付けてくださったキーボックスからカギを取り出し、ドアをあける。
お部屋に入ると、かなりの量のお荷物。
長年の生活の積み重ねが感じられる空間でした。作業は2日半かかりました。
いわゆる普通の遺品整理であり、4階からの荷物を降ろしたり、また4階に上るという事以外はとくに大変な作業はない。
順調に作業を続け桐の箪笥の整理を始めた。
桐の箪笥の中に丁寧にしまわれた大量の着物類。
丁寧に一つひとつ確認しながら片付けていくと、その引き出しの奥から、ふと目に留まった小さな包みがありました。
包みを開けてみると、そこには 二つの桐でできた箱があり、その中にはへその緒 が入っていました。
ご依頼時には「お人形やお写真はそのまま処分して大丈夫」とお聞きしていましたが、さすがにへその緒をそのまま処分することには躊躇がありました。
そこでお客様に確認を取ったところ、「それはなんとか供養してほしい」とのお返事をいただきました。
北海道ではどこのお寺に持っていけばよいか分からず、当社のお付き合いのあるお寺で良いとのことでした。
へその緒は、親と子をつなぐ命の象徴とも言われています。きっとお母様が大切に保管しておられたのでしょう。
群馬県板倉町。
関東平野の端に位置するこの町は、のどかな田園風景が広がる静かな土地です。
その田園を車でしばらく走った先、小さな山門が迎えてくれる古刹があります。
私たちはここで、定期的に仏壇供養を行っています。
ここ1か月ほどで市役所と福祉事務所から、合わせて数件の仏壇引き取りの相談がありました。
それに加えて個人からの直接依頼も。
こうして回収することになったのは、大小あわせて7基の仏壇。それぞれ別のご家庭から引き取られたものでした。
一軒ごとに事情は異なりますが、共通していたのは「そのまま捨てるのは忍びない」というご遺族や関係者の想い。
お仏壇には本来、位牌やお札が祀られることで意味を持ちますが、それ自体に魂が宿るわけではないと言われています。
とはいえ、長年にわたって故人やご先祖が祀られてきたその場所には、目に見えない「想い」が染みついているのです。
また、仏壇だけでなく、他にも様々な遺品がありました。
古いアルバムや遺影、位牌、へその緒、故人が愛用していたタオルやアイドル雑誌など…。
これらは一軒の家から出たわけではなく、それぞれの家で故人が大切にしていた品々です。
中には身寄りのない高齢者の遺品もあり、近隣住民の方や行政が手を尽くして整理を進めていたケースもありました。
こうした品々を一括して回収し、供養をお願いする流れは年々増えています。
高齢化社会の進行とともに、身内のいない方の死後対応を私たちのような業者が担うケースも多くなりました。
遺品整理は物理的な作業にとどまらず、心の整理でもあります。
仏壇とそれぞれの思い出の品々をトラックに積み込み、私たちは板倉町のお寺へ向かいました。
供養は、いつものように正装した住職によって静かに行われます。
小さな本堂に並べられた7基の仏壇と遺品たち。
住職は一つひとつに手を合わせ、丁寧にお経を唱え始めます。
社員全員も手を合わせ、それぞれの想いに耳を傾けながら静かに祈ります。
「どうか、心安らかに」
「たくさんの想い出をありがとう」
読経は10分ほどで終わりますが、その時間の中には多くの意味が込められています。
たとえ魂がすでに離れていたとしても、「人としての敬意」を形にする行為、それが供養なのです。
かつては、こういった仏壇や遺品は、お焚き上げという形で焼却されていました。
昭和初期までは、お寺の境内や火葬場でのお焚き上げは比較的普通の風景でした。
しかし、時代の流れとともに状況は大きく変わります。
昭和23年に消防法が制定され、昭和45年(1970年)には廃棄物処理法も施行。
以降、屋外での焼却行為には厳しい制限が課されるようになり、さらに平成以降には各自治体で野焼き禁止条例が整備されたことで、お焚き上げの実施は極めて困難になりました。
「今では、昔のように簡単に焼くことはできなくなりました」と、住職は語ります。
「ただ、供養というのは“焼くこと”ではなく、“心を込めること”。
読経を通してきちんと魂を送り出せば、あとはもう“物”です。
現代では、それを法律に則って適切に処理することが、いわば“お焚き上げの代わり”なんです」と。
確かに、読経が終わったあとの仏壇や遺品には、もはや“魂”は宿っていないのかもしれません。
それでも、そこにこめられた思い出や敬意を無視して雑に扱うことは、私たちにはできません。
だからこそ、最初から最後まで、一貫して丁寧に、敬意をもって接するよう心がけています。
現代社会では、効率やルールが優先されがちです。
しかし、そこに「人の想い」を置き去りにしてはいけないと、私たちは考えています。
お仏壇の供養という行為は、単なる儀式ではありません。
故人の人生を尊び、残された人の心を癒すための時間でもあります。
それが読経というかたちであれ、適正処理というかたちであれ、想いがこもっていれば、それは立派な供養なのです。
これからも私たちは、誰かの人生にそっと寄り添うように、丁寧に、真摯に仏壇供養を続けていきたいと思います。
おわり
※グーグルなどで検索すると、「お焚き上げは可能」などとお焚き上げの方法が記載されている場合もあります。
しかし、当社で最寄りの行政機関、消防署、警察などに確認をとったところ不可能ではないにせよ、お焚き上げを行うには極めて高いハードルを越えなければならないことはわかっております。
しかし伝統行事として近隣でも年末などに限定してお焚き上げを行っている寺院や神社はあります。
お焚き上げをご希望される方には申し訳ありませんがご理解のほどお願い申し上げます。
文 高橋啓介
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最初にお電話をいただいたとき、電話の向こうから聞こえたのは、か細く、それでいてどこか張り詰めたような女性の声でした。
今でもあの声は忘れられません。
今回のご依頼は、埼玉県久喜市周辺にお住まいの30代の女性からでした。
※現場は久喜市ではありません。敢えてぼかして書いております。
一度現場にお伺いしたとき、その方が玄関から出てきた瞬間、正直驚きました。
とても清潔感のある方で、まさかゴミ屋敷で暮らしているとは思えなかったからです。
ワンルームマンションの一室、ロフト付きのお部屋に一人暮らし。
最初は快適に暮らしていたそうですが、ある日を境に状況は大きく変わったと伺いました。
「トイレが詰まってしまったんです。でも、恥ずかしくて業者も呼べず、自分で無理やり流してしまって……」
そう彼女は話してくれました。
その結果、排泄物がユニットバスに逆流して床一面が排泄物でまみれてしまったとのことでした。
「トイレは近所の公衆トイレを使ってたんです。我慢できないときだけ、自宅のトイレに……」
そう語る彼女の声は、どこか自分を責めるような響きがありました。
徐々に生活は乱れ、片付けもできなくなり、気づけば家の中はゴミで埋め尽くされていたそうです。
台所はゴミ袋で山ができ、シンクは詰まり、水が一切流れない状態に。
極めつけは、外出中に水が出っぱなしになり、部屋全体が水浸しになってしまったこと。
濡れたゴミは腐り、悪臭が漂い、もはや手が付けられないほどの状態になっていました。
女性が生活できるのはロフトのみ。
ですがそこもすぐにゴミでいっぱいになり、やがて床が腐って抜け落ち、部屋中がゴキブリだらけになったと話してくれました。
「ゴキジェットでやっつけても、全然減らないんです」
誰にも家の中を見せられず、外出も人目を避けて、足音が消えるのを待ってからそっと玄関を開け、急いで外に出る……そんな生活を何年も続けていたと聞いたとき、私も思わず言葉を失いました。
「私はもう、この部屋で一生を終えるんだと思ってました」
ある日、マンションのオーナーから建物解体の知らせが届きました。
「引越し費用は出すので、退去してほしい」と。
「でも、今の状態でなんて渡せない。どうしたらいいか分からない……」
必死でネット検索をした女性は、当社・日本整理のホームページにたどり着いてくれました。
私が電話に出ると、彼女は震える声で事情を話してくれました。
「こんなに汚れてしまったトイレや浴槽、どうにかできますか?」
「本当に助けてほしいんです……」
そのとき私は、「大丈夫です。私たちがやります」と、心からお伝えしました。
「ここまでくるのに、本当に長かったんです……」
今回ご依頼をくださったのは、40代のお母様と20代後半の娘さんの二人暮らしのご家庭。
新居へのお引越しにあたって、「ゴミ屋敷」となってしまった現在の住まいの片付けと引越しを同時にご依頼いただいた案件でした。
お話を伺う中で、胸に迫るものがありました。
そして、私たちにとっても非常にやりがいのある仕事となりましたので、この場を借りてご紹介させていただきます。
最初にご連絡をいただいたのは、お母様ではなく娘さんのほうでした。
お電話口の声はとても小さく、どこか怯えたような響きを帯びていました。
「家の中が、もうどうにもならなくて……」
「片付けと引越し、どちらもお願いできるところを探していて……」
お話をうかがっていくと、状況は想像以上に深刻でした。
もともとはとてもきれいに暮らしていたというお二人。
しかし、お母様が職場で管理職に昇進され、仕事量が激増。
そして娘さんも社会人になり、それぞれに多忙な毎日を送るようになりました。
共にフルタイムで働きで帰宅時間もバラバラ。
唯一の休日も、寝るだけで精一杯の状態が続き、家の中の片付けや掃除がどんどん後回しになっていったのだそうです。
気が付けば台所のシンクにはタバコのフィルターが溜まり、洗い物も手を付けられない状態に。
お二人とも喫煙者ということもあり、室内の空気も重たく、換気もままならなくなっていきました。
家の中を近所に見られないよう、常に窓やカーテンは締め切っている。
家の中は換気をすることが出来ずつねに空気が淀んでいたとのこと。
キッチンもゴミだらけで調理するスペースもなく、食事はほとんどがコンビニ弁当。
そのゴミも片付けられないまま積み重なり、やがてゴミ袋の山がリビングや廊下を埋め尽くしていったそうです。
「ある時期から、ゴキブリが布団の中に出るようになって……」
娘さんは声を震わせながら話してくださいました。
ごみの山の中からハエが飛び交い、夜になるとゴキブリが天井から降ってくる。就寝中にも家の中はカサカサとゴミの中を這うゴキブリの足音や感触で目を覚ます日々。
それでも、どこかで「これは一時的なこと」と、自分たちを納得させようとしていたそうです。
けれども、心の奥ではずっと、「どうにかしなければ」と思っていたといいます。
今まで多くの見積現場にゆき、結構な頻度で見てきた後継。
それが親子喧嘩になります。
喧嘩と言ってももちろん殴り合いではなく、「口喧嘩」とか「言い合い」程度なのでご安心ください(;^_^A
親子ではない場合はガンコな高齢者 VS ケアマネさん/市役所の職員さんという感じになります。
何が理由で喧嘩しているかというと「片づける」か「片づけない」かになります。
今の高齢者、よく言う「昔の人」は物資不足の戦後の時代を生き抜いてこられた方で「物を大切にする」と言われたりします。
物を大切にすること自体は問題ないのですが、それがエスカレートすると家の中がものだらけ、食品が腐って異臭を放ってもそのまま放置して虫やネズミなどの小動物が発生する原因になってしまいます。
さらに高齢になると身体が弱くなりゴミ出しができないので家の中は比較的早期にゴミ屋敷化していくことになります。
そして久しぶりに帰省した息子さんや娘さんが家の中に入って腰を抜かしてしまうというのが私が見聞きする話となります。
当然、息子さん娘さんはご両親に家を片づけるように進言しますが、運が悪いことにそれが結構ガンコなご両親だったりすると家にたまったものを指さし、「これはうちの財産だ!」、「捨てるなんでもったいない!」、「俺がそのうちやる!」と押し問答になり、息子さん娘さんたちが途方に暮れることになります。
ましてや業者に頼むという話になると顔を真っ赤にして「そんな無駄なお金は使うな!」と怒り出す始末。
もうどうして良いかわかりません。
当社は10年この仕事をやってきて親子喧嘩の末に結局片づけることができず、片づけることができたのは結局ご両親が老人施設に入ったり、亡くなられてからということを目のあたりにしてきました。
結論を言いますと、「ボランティアの方に家の中を片づけてもらいましょう!」です。
そう、ボランティアです。
本当の本当に家の中のものが全てを財産と思っていない限り、これでかなりのご両親がOKを出します!
実際には息子さんや娘さんが料金をお支払いくださるのですが、ご両親にとっていざ【無料】ということが分かると心が動くようなのです。
高齢のご両親も本当は片づけたいと思っている方が多いのです。
本当は歩くのもままならないゴミ屋敷の部屋には住みたくない、
本当は生ごみが腐って異臭を放つ家には住みたくない、
本当はゴキブリやハエ、ましてやネズミがうろちょろする家には住みたくない、
本当はトイレが間に合わず排泄物がこびりついている床を歩きたくはない、
本当は粗相してしまった冷たくて、汚れたお布団の中で寝たくはないのです。。。。。
恐らくガンコなご両親は息子さんや娘さんに余計な面倒をかけたくない、経済的に負担を背負わせたくない親心が物凄くガンコな姿勢となって現れているのではないかと思います。
ある意味、我が子のことを思うからこその親心が見え隠れする部分ではあると思います。
なぜならば「無料」で「自身の子供に負担がない」ことが分かると「ならお願いしよう」になるからです。
ではどれほど【ボランティア】作戦で成功した事例があるかというと、ここ最近5年間で30件ほどは成功させているかと思います。
なぜここ最近5年間かといいますと、このボランティア作戦は今から5年ほど前(2019年)ころに思いついた作戦だからです。
そこからイメージではありますが、二か月に1度くらいのペースでガンコご両親案件がある度に息子さん娘さんなどのご協力のもと「ボランティアさんにお願いしましょう」と説得しながら話をすすめてきました。
もちろん全てが成功するわけではありませんし説得できなかった事例も何件もありますが、「絶対にダメ」から「考えてみる」に態度が軟化したりと一定の進展は見られたりしました。
因みに以下で紹介するYouTube動画はゴミ屋敷片付けに伴うトイレ清掃の動画になります。
実はボランティア作戦はここから始まりました。
ガンコなお父様を説得するために、この家の娘様から「ボランティア」として作業して欲しいと依頼されたのがきっかけになります。
いつも当社のホームページをご覧になってくださいまして誠にありがとうございます。
今回は当社の大きな事業の柱の一つである特殊清掃の会社案内が完成しましたので皆様に紹介したいと思います。
ご存じの通り、当社は2014年の開業以来(株式会社化は2016年)、遺品整理や家財処分の仕事を行ってきました。
また当時より孤独死現場の特殊清掃、ゴミ屋敷やペット屋敷、おしっこ入りペットボトル屋敷などの特殊現場の作業も数多くこなしてまいりました。
当初より会社案内はあったものの、通常の遺品整理や家財処分のほかにも「こんな現場もやっています!」程度の紹介でしかありませんでした。
もともとゴミ屋敷などの片付けは同業の中でも多いほうだったにもかかわらずあまり積極的な広報活動はしておりませんでした。
しかしながら市役所さんや包括支援センターさん、社会福祉協議会さんをはじめ、特に不動産管理会社系の会社様より特殊清掃に特化した会社案内をご要望されることが多くなったため、皆様のご要望にこたえるべく作成させて頂きました。
私は今まで依頼されて10回ほど講演会をさせて頂いてきたことがあります。
そこで必ず尋ねられたのが「どうやって業者を探せばよいか分からない」というもの。
実際、遠方に住む私の親族や友人からも問い合わせを受けることもあります。
確かにこの片付け業界の人間は海千山千のよくわからない人が多い。
グーグルで検索してヒットした業者がなんとなく良い感じがしたので電話したら話し方が乱暴だったり、見積に来てくれた業者さんが無精ひげがのび、汚れた服装、ぼさぼさの髪のおじさんがだったりして「正直家に上げたくなかった・・・・」という話もお客様から聞くこともある。
見積の最中に家の中でタバコを吸われたというあきれるような体験をされた方もおり、これらは業界あげて何とかしなくてはならない問題なのかとも思う。
今回は多くの方が悩む業者選びに関して一つ有益と思われる情報を皆さんにお伝えできればと考えております。
私はこの遺品整理・特殊清掃などの仕事を始めて10年になり、年間300件近い案件をこなしております。
お得意先も市役所、社会福祉協議会、地域包括支援センター、不動産業者、大家さん、弁護士、司法書士から警察まで多岐にわたります。
たくさんの業種の方からたくさんの遺品整理・特殊清掃のお仕事を頂いており、「ここに尋ねればかなりの精度でよい業者さんを紹介して頂ける」というのは経験上自信を持って皆さまにお伝えできる立場にあるのではないかと自負しております。
結論はまっ先にお伝えしますが、最後までお読みくだされば何故私がそこを業者紹介の場所としてお勧めするのかがより詳しくわかって頂けるものかと思います。
もう答えを言ってしまいましたが、もうちょっと詳しく言うと問い合わせる先は市役所の高齢介護課や生活保護担当をしている福祉関係の部門になります。
地域によって呼び方は違いますが、「高齢介護課」「生活支援課」「社会福祉課」といった名前になっている場合が多いです。
よくわからないときは市役所の代表番号に電話して「生活保護関係か高齢福祉関連の部署につないでください」と伝えれば大丈夫です。
この市役所の生活保護関係の部門に問合せ、業者を紹介して欲しいと伝えれば積極的ではないにしろ業者を紹介してくれたり、アドバイスをしてくださったりします。
「積極的ではない」というのは市役所さんは業者を紹介する場所ではないからです。
むしろ公平公正を保つためには業者を紹介しないというのが基本姿勢です。
なのでちょっと渋られることもありますが、「せっかく頼って問合せをしてくださる市民のお願いを無下に断ることもできない」とのことで教えてくださったりします。
市役所の福祉関係の部署は独りで生活が困難になったかたを介護施設の入所を手助けしたり、それに伴いそれまで住んでいた方の家財を処分したりする業者手配をしたりしています。
高齢化社会のためかそのような方は非常に多く、当社も毎月数多くのお仕事を市役所さんから直接、間接的に頂きこなしてきております。
そして市役所さんのお仕事は基本3社の合い見積もりで業者選定が行われる。
当社も勝つことも多いですが、当然負けることもあります。
市役所さんはそんな遺品整理や家財処分の片付け業者を数多く抱えておりリスト化しているのです。
リスト化された業者たちは市役所さんに①見積金額の優位性、②作業の質、③対応に問題がないかなどを常にチェックされることになります。
当然、見積金額が高すぎたり、作業の質が悪かったり、対応に問題あるような業者は常にリストから外され、新しい業者を入れたりとシャッフルされ続けることになります。
当社もリストから外れないように毎回見積は慎重に、挨拶や服装もしっかりし、作業の質の向上するよう頑張りつづけなんとか10年リストから落っこちずに頑張ってきております(;^_^A
そうやって市役所さんにはたくさんの業者さんのうち、頑張っている業者さんが名簿にのこっていくことになります。
つまり市役所さんが紹介する業者にはまずもって変な業者はいないと考えてよいでしょう。
これらが私が市役所さんを推す理由になります。
【※注 すべての固有名詞は仮名となり、市町村名などは全てフェイクとなります。】
夕方電話が鳴った。
スマホの画面には「佐藤様 栃木市 遺品整理」という名前が表示される。
はめていた手袋をとり慌てて電話にでる。
「田中と申します。」と女性が名乗った。
女性の名前は登録されている名前と違った。
「数年前ですが妹の遺品整理をお願いしたものなのですが、また家財処分をお願いしたくてお電話させて頂きました。」
仕事柄一般のお客様のリピーターさんはあまり多くないが、リピーターさんが来られるということは前回のお仕事に満足して頂けたという事。
リピーターさんには感謝しかない。
しかしスマホに登録されている名前と今お客様本人が名乗っている名前が違う。
どうしてもお客様の顔が思い出せない。
思い出せないながらも、お客様にご住所を伺い、お見積りにお伺いする日を決めた。
約束した時間に指定された住所に到着しインターホンをならす。
扉を開けたお客様のお顔には確かに見覚えがあった。
私の一瞬戸惑った表情を察したのか、一通り挨拶を済ませた後にお客様が事情を説明してくださった。
お客様は再婚されたことで苗字がかわっていたのだ。
元夫とは十数年前に死別しており、元夫と生活していた家の片付けを現在の夫に手伝わせるのは申し訳ないと思い週末を利用して一人で家を片づけていたとのことだった。
家の中をからっぽにしたら売りに出すとのことだった。
しかし、20年以上住んでいた家には物が多すぎてとても一人で片づけるのは容易ではなく、数年前に妹さんの遺品整理で利用した当社を思い出し連絡をくださったとのことでした。
家にはお客様と元夫、娘さんと息子さんの4人で住んでいたとあってかなりの物量だ。
部屋数も6つもありどの部屋にも大型の家具が備え付けられている。
処分せずに小山市にあるご実家に持っていくという荷物には《処分しない!》と書かれた張り紙がしてある。
元夫の遺影や位牌、娘さんの持ち物、アンティーク風の3人掛けソファ、製造年の新しいテレビ、アルバムや未使用の洗濯用洗剤などなど。
どれも未使用品や高額なもの、思い出の品だった。
そんな中に一つ違和感を覚えるようなものに《処分しない!》の張り紙がはってあった。
それはリビングに置いてある非常に古いタイプのファックスや留守番電話機能のある複合電話機。
100年昔のアンティークの電話機というわけではなく、10数年昔の単に古いだけの電話機。
しかも手垢けっこう薄汚れている。
正直言って「何のためにこんな電話機を取り置きしておくんだろ」と思った。
その後、帰社して御見積書を作成。
お見積りを提示するとそのまま当社にお任せいただけることになった。
作業は順調にすすんだ。
お客様が事前にどれを残し、どれを捨てるかはっきりしていてくれたお陰で非常に作業はしやすい。
たまにお客様がお茶の差し入れに現場に来てくださり、非常に和やかな雰囲気のなかの仕事。
物量がともかく多く全ての作業を終了させるのに合計3日かかった。
作業の最中はお客様はずっと屋内におり作業を見守っていた。
思い出の品と最後の別れの挨拶をしているようだった。
壊れたおもちゃから、プラモデルから仕事の道具まで全てのものに思い出が詰まっており、全てが思い出の品だ。
たまに思い出したようにものを手に取り思い出話をしてくださった。
作業2日目に入るとリビングにあったものが全てなくなり、そこに《処分しない》と書かれた家具や家電などを一か所にまとめた。
《処分しない》ものが多いと導線の邪魔になったり、間違って捨ててしまわないか何かと気を遣う。
これでようやっとのびのびと片付け作業を行うことができる!
一気に片付け作業がはかどりだした。
いつも当社のホームページをご訪問してくださりありがとうございます。
今回は当社のパンフレットが最新版になりました。
宜しければ添付PDFファイルをご覧いただければと思います。
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皆様でぜひとも回覧してくださいませ!(^^)/