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【※注 すべての固有名詞は仮名となり、市町村名などは全てフェイクとなります。】

 

 

夕方電話が鳴った。

 

スマホの画面には「佐藤様 栃木市 遺品整理」という名前が表示される。

 

はめていた手袋をとり慌てて電話にでる。

 

 

「田中と申します。」と女性が名乗った。

 

女性の名前は登録されている名前と違った。

 

 

「数年前ですが妹の遺品整理をお願いしたものなのですが、また家財処分をお願いしたくてお電話させて頂きました。」

 

 

仕事柄一般のお客様のリピーターさんはあまり多くないが、リピーターさんが来られるということは前回のお仕事に満足して頂けたという事。

 

リピーターさんには感謝しかない。

 

 

しかしスマホに登録されている名前と今お客様本人が名乗っている名前が違う。

 

どうしてもお客様の顔が思い出せない。

 

 

 思い出せないながらも、お客様にご住所を伺い、お見積りにお伺いする日を決めた。

 

 

お見積り現場とお客様

約束した時間に指定された住所に到着しインターホンをならす。

 

扉を開けたお客様のお顔には確かに見覚えがあった。

 

私の一瞬戸惑った表情を察したのか、一通り挨拶を済ませた後にお客様が事情を説明してくださった。

 

お客様は再婚されたことで苗字がかわっていたのだ。

 

 

元夫とは十数年前に死別しており、元夫と生活していた家の片付けを現在の夫に手伝わせるのは申し訳ないと思い週末を利用して一人で家を片づけていたとのことだった。

 

 

家の中をからっぽにしたら売りに出すとのことだった。

 

 

しかし、20年以上住んでいた家には物が多すぎてとても一人で片づけるのは容易ではなく、数年前に妹さんの遺品整理で利用した当社を思い出し連絡をくださったとのことでした。

 

 

家にはお客様と元夫、娘さんと息子さんの4人で住んでいたとあってかなりの物量だ。

 

部屋数も6つもありどの部屋にも大型の家具が備え付けられている。

 

 

処分せずに小山市にあるご実家に持っていくという荷物には《処分しない!》と書かれた張り紙がしてある。

 

元夫の遺影や位牌、娘さんの持ち物、アンティーク風の3人掛けソファ、製造年の新しいテレビ、アルバムや未使用の洗濯用洗剤などなど。

 

 

どれも未使用品や高額なもの、思い出の品だった。

 

 

そんな中に一つ違和感を覚えるようなものに《処分しない!》の張り紙がはってあった。

 

 

それはリビングに置いてある非常に古いタイプのファックスや留守番電話機能のある複合電話機。

 

 

100年昔のアンティークの電話機というわけではなく、10数年昔の単に古いだけの電話機。

 

しかも手垢けっこう薄汚れている。

 

 

正直言って「何のためにこんな電話機を取り置きしておくんだろ」と思った。

 

 

 

その後、帰社して御見積書を作成。

 

お見積りを提示するとそのまま当社にお任せいただけることになった。

 

 

作業開始

作業は順調にすすんだ。

 

お客様が事前にどれを残し、どれを捨てるかはっきりしていてくれたお陰で非常に作業はしやすい。

 

たまにお客様がお茶の差し入れに現場に来てくださり、非常に和やかな雰囲気のなかの仕事。

 

物量がともかく多く全ての作業を終了させるのに合計3日かかった。

 

 

作業の最中はお客様はずっと屋内におり作業を見守っていた。

 

思い出の品と最後の別れの挨拶をしているようだった。

 

 

壊れたおもちゃから、プラモデルから仕事の道具まで全てのものに思い出が詰まっており、全てが思い出の品だ。

 

たまに思い出したようにものを手に取り思い出話をしてくださった。

 

 

 作業2日目に入るとリビングにあったものが全てなくなり、そこに《処分しない》と書かれた家具や家電などを一か所にまとめた。

 

《処分しない》ものが多いと導線の邪魔になったり、間違って捨ててしまわないか何かと気を遣う。

 

これでようやっとのびのびと片付け作業を行うことができる!

 

一気に片付け作業がはかどりだした。

 

 

最終日と電話機の秘密

部屋の奥にある家具を撤去し、棚の中に入っている細かな残地を取り出し掃き掃除をすればほぼ作業が完了する。

 

昼過ぎまでには作業を終わらせたいと思い名がら体を動かした。

 

ほぼ作業が終了という段階に差し掛かったお昼時にお客様がお茶とお菓子の差し入れを持ってきてくださった。

 

「ソファに座って休んでください」というお客様。

 

お昼時で世間話に花をさかせながらお茶を頂いた。

 

お客様は元夫の遺影を見ながら「やっぱりみんな捨てちゃうのは寂しい気持ちになってしまいますね」と仰りながら元夫のことを語りだした。

 

同じ会社で知り合い、社内恋愛の上でご結婚されたこと、家族思いでとても良い夫だったこと、多趣味でよくわからないものを集めてくる人だったこと。

 

遺影の中にいる旦那様はわずかに笑みを浮かべている。

 

「とても優しそうな旦那様ですね!」というと「本当に優しかったんです、この人」と言いながら思い出したようにリビングにある電話機のところに行った。

 

「ちょっと聞いてください。」と言い電話機に手をかけた。

 

すると留守番電話の音声が流れた。

 

 

「僕ですけど今日仕事終わったら買い物してから帰るから、ついでに買ってきて欲しいもの連絡もらえる?じゃあね。」といった感じの音声が流れた。

 

思わず鳥肌がたった!

 

元夫の声が録音されていたから取り置きするものに指定されていたのだ!

 

 

「ね、優しい声しているでしょ。」

 

「この人、仕事でベトナムに行っているときに体調が悪くなり突然亡くなってしまったんです・・・。」

 

40歳過ぎにあまりにも急に元夫は他界してしまったとのことでした。

 

亡くなられたのが10数年前だからまだスマホも普及しておらず、動画も録音も今ほど手軽ではない時代。

 

写真以外で唯一あったものが録音された留守番電話の音声だったのだ。

 

 

「これは新居には持っていけないから実家に保管するんです。けれど絶対に捨てられない宝物です。」

 

 

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その後、1時間もしないで全ての作業は終了した。

 

 

お見積りの際に感じた「何のためにこんな電話機を取り置きしておくんだろ」という思いを抱いてしまったことを恥じた。

 

遺品整理の仕事を長年してきて初心を忘れてしまっていたのかもしれない。

 

全てのものには、お客様やご家族の思い出が詰まっている。

 

改めてこの当たり前の事実を思い、今後の仕事につなげていこうと思った。

 

 

おわり

 

 

 

 

 


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